老朽化した調理場の刷新を目指していた宇検村の計画が、想定外のコスト増大によって白紙に戻された。当初約4億2000万円だった総事業費が、設計積算の結果、倍近い約8億3000万円に膨らんだためだ。

築50年の調理場、老朽化が深刻

奄美大島の宇検村には、村内の小中学校の給食を作る共同調理場が2カ所ある。いずれも築50年ほどが経過し、老朽化が著しく進んでいる。6月17日午前には宇検村議会議員が現地調査を行い、施設の実態を改めて確認した。

現地調査を行う宇検村議会議員(6月17日)
現地調査を行う宇検村議会議員(6月17日)
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こうした状況を受けて宇検村は、国の交付金を活用した新しい給食センターの建設を計画。総事業費約4億2000万円の予算が2026年3月の議会で可決されていた。

設計書で判明した「倍近い」コスト

ところが、設計を委託した業者から届いた設計書をもとに改めて積算したところ、物価高騰などの影響で総事業費が約8億3000万円にまで膨らむことが判明。村はこの計画を白紙に戻すことを決断した。

宇検村の元山公知村長は「児童生徒が減少する中で、その規模の給食センターが必要かどうか」と疑問を呈し、「予算をかけずにいい施設ができるのではということで今回は白紙にした」と経緯を説明した。

既存施設の一部改修へ方針転換

新センターの建設を断念した村は、代わりに2027年夏を目途に既存の2カ所の調理場を一部改修する方針を固めた。現在開会中の6月議会では、給食センターに関連する予算を減額する議案が提出される見通しだ。

物価高騰が地方の公共事業に与える影響は深刻であり、子どもたちの食を支える施設の整備がどのような形で実現するか、今後の動向が注目される。

(動画で見る▶宇検村の給食センター、物価高騰など理由に建設中止の方針)

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鹿児島テレビ
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