何万人の歓声すら貫く音の正体

FIFAワールドカップ2026。

大歓声に包まれたスタジアムで、レフェリーが鳴らす澄んだ一音。その正体が、広島市に本社を置く世界的スポーツ用品メーカー・モルテンのホイッスル「バルキーン」だ。今大会でも全試合のおよそ半分で採用されている。

モルテン・スポーツ事業本部の内田潤さんはこう語る。

「ちゃんと公平にジャッジがされる中で弊社のバルキーンが使われているのは非常に光栄です。音の立ち上がりを早く高くしているので、何万人の観衆の中でも響くと思います」

広島市に本社を置く世界的スポーツ用品メーカー・モルテンのホイッスル「バルキーン」
広島市に本社を置く世界的スポーツ用品メーカー・モルテンのホイッスル「バルキーン」
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社員50人が耳をそばだてた朝

6月26日のスウェーデン戦の朝、モルテン社内に設けられた特設パブリックビューイングには約50人の社員が集結。勝利への期待と同時に、社員たちが最も神経を研ぎ澄ませたのはピッチを割くホイッスルの音色だった。

「注目はホイッスルですかね。うれしいですね。誇りだと思います」

自分たちが生み出したものが、世界最大の舞台で鳴り響く——その事実が、ものづくりへの確かな自負を社員に刻んでいる。

社長が叫んだ「マックスのさらにマックス」

民秋清史社長も興奮を隠しきれない様子で言葉をほとばしらせた。

「感動ですね、気持ちが高ぶっているんで。日本代表戦で。マックスのさらにマックスにいっちゃいました」

モルテン 民秋清史社長
モルテン 民秋清史社長

2010年から続く、世界の信頼

バルキーンが世界のレフェリーに選ばれるようになったのは2010年の南アフリカ大会から。以来、ワールドカップの舞台で途切れることなく使われ続け、今大会でも全試合の約半数に採用されている。決勝トーナメントが進むなかでも、広島発の技術が世界最高峰の戦いを支え続ける。

テレビ新広島

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