北海道共同募金会で約1億8000万円の使途不明金が判明し、事務局長による長年の着服の可能性が浮上した。
寄付金は1人で管理されていて発覚が遅れたとみられ、刑事告訴も検討されている。
約1億8000万円が使途不明
人々の善意のもとに集められる「赤い羽根共同募金」。
北海道共同募金会で、1億8000万円もの金額が使途不明になっていることが分かった。
北海道共同募金会は午後2時から会見を行い、経緯を説明した。

北海道共同募金会・瀬尾英生会長:
職員による横領が疑われる事案が発生しました。現時点では今年度の資金が約1億8000万円不足しているという計算になっております。
問題発覚の契機となったのは2026年2月。
事務局長の所得税法違反の疑いで、国税局が強制調査に入り実態を調べていた。
その後、募金会でも資料を精査する中で、3月末にあるべき金銭が不足している可能性があることが判明した。

集めた寄付金は、会計責任者である男性事務局長が1人で管理していたという。
2020年ごろから「着服」か
「赤い羽根共同募金」が始まったのは、戦後まもない約80年前の1947年。

北海道共同募金会では、歳末助け合い募金も実施していて、1年間で集められる寄付金額はあわせて6億円から7億円ほどで推移しているという。
集められた寄付金は、高齢者への配食サービスや手話の普及などといった地域の福祉活動に使われている。

6年前の2020年ごろから着服が行われていたとみられ、着服総額は1億8000万円にものぼる可能性があるという。
これまで発覚しなかった理由について、調査を担当した弁護士によると、何らかの工作があったのではないかと指摘する。
調査を行った弁護士:
これまでなぜ(事業に寄付金の)配分ができていたのかというと、借り入れとか取引業者からの金銭の融通で、その発覚をごまかしていて、それが今回の捜査が入ったことによって、すべて止まった状況になり、そうしたところ、その数字が累積した数字がその額ではないのかということを推測しているという段階です。
35年にわたって募金会で勤務し、対外的にも人づきあいや信頼が厚かったという事務局長。
人脈を駆使するなどして、取引先から金銭の融通を受けていたとみられるという。
募金会は、事実関係を調査したうえで刑事告訴を検討しているという。
(「イット!」6月15日放送より)
