ここで、口が寂しくなってきた植野さんからおつまみのリクエスト。角田さんは最近修行中のたこ焼きを作ってくれることに。
形から入るタイプを自認する角田さんは、粉つぎをはじめ、たこ焼き用の調理器具を一通り揃えている。

出来上がるまでに植野さんが本日の2杯目を用意。本日の2杯目は植野さん特製のレモンサワー。

「すごいおいしい!」と角田さんも絶賛。ぐいぐいと進むなか、焼きはじめてからおよそ15分、角田さん特製のたこ焼きが完成。

熱々のたこ焼きを味わった植野さんは、「おいしい!ちょうどいい感じのなめらかさ。“ふわっと”と“とろっと”の間で気持ちいいです」とご満悦。
戦前から続く老舗焼き鳥屋
酒もいい感じで入った二人。もちろん、ここでは終わらない。場所を変えるべく向かったのは、荻窪駅北口から歩いてすぐの「荻窪銀座商店街」。戦後の闇市の名残が今も色濃く残る、裏通りを歩いていく。
直木賞作家、角田光代さんおすすめの一軒は荻窪駅から徒歩3分「鳥もと 本店」。戦前から続く鮨店が、焼き鳥一本に絞り1952年に開店。今や町のシンボルとも言える名酒場だ。

こちらの店、植野食堂でも以前、絶品の「ねぎぬた」を学ばせていただいた店。店を取り仕切るのは、店長の伊與田康博さん。迫力ある格好と陽気な性格で、常連客にとって兄貴的存在。

備長炭で焼き上げる焼き鳥はもちろん、店長・伊與田さんの出身地である北海道・白糠町から直送される新鮮な魚介類も人気の秘密。確かな味と活気ある雰囲気に惹かれ、昼から夜まで常連客が絶えない一軒だ。
ひとり飲みのおすすめは本を読みながら
席について早々いただいたのは、角田さんがいつも飲むというレモンサワー。

お供として出てきたのは、朝収穫された新鮮な物を直送した「アスパラの刺身」。

食べた瞬間、角田さんは「果物のようにみずみずしい!」と驚いた様子。
人間ドックの前の日以外は毎日飲むという角田さん。飲み歩きをこよなく愛し、「ひとり飲み」もよくするそうで、その極意は、本を読みながら飲むことだという。
