SNSの「Threads(スレッズ)」や「TikTok」で、“無料で差し上げます”とうたった、新しい形の詐欺が、いま、急増している。
不自然な日本語の返信
ブランドバッグやキャンプ用品などを、「無料で差し上げます」と甘い文句で人を引き寄せる、これらの投稿。

番組が投稿された内容を分析すると、ある共通点が見えてきた。

まず目立ったのが、「店を閉店したため、無料で差し上げます」「引っ越しのため持って行けないので、すべて無料で差し上げます!」など、「閉店」や「引っ越し」などを理由にして、商品が不要になったことをアピール。

また、AIで作られたとみられる商品の画像を使い、見た人を信じ込ませる工夫も見られた。

さらに、ダイレクトメッセージを使った個別のやりとりに誘導する点も、共通する手口だ。
番組スタッフが投稿者に接触してみると、わずか数分で返信が届いた。
しかし、そこに書かれていた文章をよく見ると…。

リポート:
「どれを何個かご希望ですか」。ちょっと日本語が変だね。
不自然な日本語の文章や、“ひらがなだけ”のメッセージも届いた。
佐川急便の“偽サイト”に誘導
そして、最終的に誘導されたのが、あの有名運送企業の偽サイトだった。

リポート:
返信が来ました。佐川急便のリンクですね。

安全を確認した上でリンクをタップすると、アルファベットで「SAGAWA」と書かれたロゴがあるサイトに誘導され、名前や住所、電話番号など、個人情報の入力を求めてきた。

番組では、他にも「無料で差し上げます」と投稿する、複数のアカウントに接触したが、行き着いた先は、全てのアカウントが、佐川急便を装ったサイトに誘導してきたのだ。

この偽サイトの存在について、佐川急便の広報は、公式サイトの画像を無断で使用したものだとして、怒りをにじませ、注意を呼びかけている。
佐川急便広報部・古川浩隆課長:
当社名や公式サイトなどを装った詐欺行為は極めて悪質であり、断じて許されるものではありません。お客さまが正規のサービスと誤認して利用し、被害に遭うおそれがあることを強く懸念しております。
“桃の格安販売”でも被害に
こうした詐欺の手口は、“無料で差し上げます”以外でも…。

神奈川・相模原市に住む男性がだまされたのは、桃の格安販売だった。「大豊作に恵まれた」として、12個900円で売られていたという。
被害を訴える男性(57):
安いから買っちゃおう、食べたいからと思って、つい買っちゃいました。

男性も“偽サイト”に誘導され、怪しむことなく個人情報を送信、さらに…。
被害を訴える男性(57):
銀行を聞かれた。口座番号を教えてくださいっていうところで、おかしいなと思って。最終的には地元警察に行って、ブロックしてくださいと言われて、(詐欺だと)気づいた。やっぱ警察など相談しなければ絶対に買っちゃいますし。お金も振り込んじゃいますし。(被害者は)何人かいると思います。だまされちゃいます、本当に安いと。
同じ手口にだまされた女性は、不安を口にした。

被害を訴える女性:
スレッズでは良心的なことが書いてあったので、これなら大丈夫かなと思っちゃった。怖いですね、怖いです…もう怖いです。
SNSに投稿される甘い言葉には、巧妙な詐欺が紛れ込んでいる恐れもあり、注意が必要だ。
(イット!8月7日放送)

