元dancyu編集長の植野広生さんがゲストを迎え、食の魅力を深く味わう番組『植野食堂』。
今回のゲストは「笑点」でおなじみ、年間900席以上の高座に上がる超売れっ子の落語家・春風亭一之輔師匠。
タイ料理が大好きという一之輔さんと向かったのは、西大井の人気大衆酒場「とりいち」。鮮度抜群の刺身から創作エスニック、季節のジビエまで、多彩な料理が並ぶ“酒飲みの桃源郷”で、絶品おつまみを次々と堪能。さらに今年60周年を迎えた「笑点」加入秘話や、落語家としての歩み、家族への思いまで迫る。
創作エスニック料理も美味しい大衆酒場
今回2人がやってきたのは、JR横須賀線と湘南新宿ラインが乗り入れる「西大井」。賑やかな品川駅の近隣にありながら、緑が多く閑静な住宅街が広がる町だ。
JR西大井駅から徒歩4分。民家が立ち並ぶなかに佇むのが大衆酒場「とりいち」。以前番組では秋の味覚、「さんまの炊き込みご飯」を学んだ。

同店は、1978年に初代店主の阿部圭一さんがもつ焼き店として開店。現在は息子の一将さんと、母・幸枝さんが親子2人3脚で営んでいる。

一将さんは頻繁に豊洲へ出かけ、仕入れた食材をSNSで発信。鮮度の高い「お刺身」は、ほとんどの人が注文する人気メニューだ。
さらに、学生時代に東南アジアを訪れ培った経験を生かし、ピリ辛スパイスとカボチャの甘味が絶妙な煮物や、バンコク式の甘酸っぱいわさびドレッシングが後をひくサラダと様々な創作エスニックも提供。季節によってはジビエも味わえるという多彩なお品書きと独自の料理を追求している。一度訪れればその魅力にハマり、行きつけにしたくなる店だ。
笑点メンバーに加入するも冷静な家族
早速、ビールで乾杯し、一之輔さんに聞いたのは『笑点』について。

今年で60周年を迎えた長寿番組『笑点』の新メンバーへ2023年に選ばれた一之輔師匠。加入するときは放送直前まで箝口令も敷かれるほど極秘。
笑点メンバーになったことによる変化を聞かれ、「全国放送で知ってくれる人は増えましたけど、あまり声はかけられません。家族もいたって普通。当時高校生だった長男は“お父さんは有名になるかもしれませんけど、僕たちは僕たちで地に足の着いた生活をしましょう”って所信表明をしていたくらい」と、冷静だった家族について話した。オファーを受けた際は家族にも秘密。妻にだけ相談し、「あなたの好きにすればいい」と背中を押されたという。
ここで注文した「もつ焼き」が到着。植野さんは「カシラ」と「シロ」をタレで。

一之輔さんは「シロ」と「レバー」を塩で。

さらに続けて届いたのが、大間の生本マグロのお刺身。この時期、大間まぐろはほとんど獲れないため、今回のお刺身は超貴重。

一口食べた一之輔さんは「(漁師さんに)よろしくお伝え下さい!よくぞ漁師になってくれた!」と感動。植野さんがなぜ大間のまぐろが美味いのか、解説するも「いいよそんなのどうでもいいよ、今あるものが旨けりゃいい!」と一刀両断。
植野さんも、もつ焼きとともに味わいながら「酒が飲める、昔ながらのもつ焼きな感じがいい。このすごいマグロと同じところに出てくるのが不思議な感じがします」と満足気だ。

