福岡県議会の金銭授受疑惑の渦中にある自民党県議団が7日、緊急の議員総会を開いて松尾統章会長の辞任を承認しました。

松尾県議は総会後、記者団の取材に応じ、熊本地震直後に開催した自らの政治資金パーティーをめぐり「やって良かった」と発言したことについて「きれいに切り取られた」との認識を示しました。

松尾県議との主な一問一答は以下の通りです。

お車代「もらってないものはもらってない」

ーー自民党県議団会長の辞任について。

松尾氏(以下、松尾):
私の発言をめぐって県民はもとより同じ自民党県議団のみなさんにいろんな意味で不安や迷惑をかけた。任期の途中で降りたことを今まで支えていただいた皆さん方に感謝とお詫びを申し上げたところです。

ーーどのような人が新会長にふさわしいと考えるか。

松尾:
どのような人というよりも「どなたがなってもみんな一枚岩でついていきましょう」と皆さん方に呼びかけました。ご理解いただいたと思っています。

ーー金銭授受疑惑の真相解明途中に会長を辞めることになるが。

松尾:
任期の途中でこういう形になったことは当然、金銭授受だけの話でもありません。県議会として本来、知事に対して正しい緊張感の中で進めるべきは進めて、意見を言うときは意見を言う、こうした本来の議会で責任会派である自民党県議団の会長をこのような形で辞めたということは、本当に責任を感じています。

ーー真相解明が進んでいないことはどう考えるか。

松尾:
辞意の表明をしたときに「残された仕事があります」と(取材に答えた)。それが第三者委員会の設置といったものでした。今回、その第三者委員会の設置に方向性が出たので、金銭授受のことについても明らかにされていくのではないかと思っています。これが会長としての最後の区切りというか気持ちの整理になりました。

ーー議員辞職の考えはないか。

松尾:
ありません。

ーー 金銭授受疑惑について、吉松県議と江藤県議が渡したというお車代50万円は、受け取っていないという認識は変わらないか。

松尾:
変わっていません。

ーー2人が渡したと言っているのに「もらっていない」というのは県民も納得しがたいが、どう説明するか。

松尾:
もらってないものはもらってないので、もう6~7年前の話と思いますが、それだけの大きい金額なら何か覚えているかもしれないが、本当にもらってないので、先日、彼らのインタビューを見て感情的に電話してしまったところもあるが、もらってないものはもらってないと言うしかないと思っています。

ーー当時、自身はかなり酒に酔っていたのか。

松尾:
6~7年前の話なので、その時どういうお酒の状態だったかも含めて覚えていません。

証言した江藤議員へ電話「圧力の認識はない」

ーー「感情的になって電話した」というが、どんな思いで江藤県議に電話をしたのか。

松尾:
電話したのは私のパーティーの後でした。(吉松氏と江藤氏の)2人の記者会見の映像を見て「なんだこれ?」と思って、江藤さんに電話しました。

ーー江藤さんに「自分は(カネを)もらっていない」ということを伝えたかったということか。

松尾:
やっぱりちょっと感情的になっていたのはあります。

ーー松尾さんは自民党県議団の会長という立場だったので、江藤さんは圧力に感じた部分があると思うが。

松尾:
そう言ってましたね。ただ、江藤さんとは20数年の付き合いなので、私自身としては会長職としてではなく人対人というか、江藤さんとの今までの関係の中で「江藤さん見たよ、あれはどういうこと」っていう感じでした。

ーー圧力という認識はない。

松尾:
そうですね。

ーーきょう江藤さんには何か声をかけたか。

松尾:
いえ、かけてません。でも(接触)したいなとは思います。江藤さんとは長年の付き合いですから人と人とのつながりの中で江藤さんと話して、向こうもきちんとした言い分があるでしょうから、そんなことも含めて話したいと思ってます。

「やって良かった」は「きれいに切り取られた放送」

ーー熊本地震発生直後のビアパーティーについて、やって良かったと今も思ってるのか。

松尾:
正直、「熊本地震があってもやって良かったのか」という質問だったら、当然違う答えですよね。熊本地震があっても「やって良かった」というのは人としてありえないと思ってます。私はあの時、60分近くインタビューに答えたけども、いろんな一問一答がある中で「パーティーをやって良かったですか」と聞かれて、先に結論を言ってしまったのがいけなかったのかなと思ってます。「熊本地震があって」という前提ではなく「パーティーやって良かったのか」と聞かれたので、その時に正直「やって良かったです」と。その後に理由を述べました。だけど、その部分はきれいに切り取られた放送だったと思ってます。私自身は、この半年間の行動について自分の口で皆さん方に説明をして、そのあとに皆さん方から直接いろんな意見をお聞きできたことが良かったということで言ったのであって、熊本地震があってもやって良かったとか、そういう認識、発言をしたつもりはありません。

ーー 熊本地震の発災直後にビアパーティーを開いたことについては、改めて今どう考えているか。

松尾:
それはもう時間が戻せるならと思ってます。当時は17時から受付開始で、16時半に地震発生。私はそのとき会場にいなかったがすでにホールには20~30人待っていたと。来ていた方々にずっと挨拶をしながら開場になった。(地震の)情報も全然ない状況です。これは放送されるか分かりませんけど、私は今までの震災対応の経験から一地方議員が地震直後にいろんな情報を取るべきではないと思ってます。行政は地震直後は初動体制がありますから、そこに対して私が電話したりして変に情報を取ったりすればそれは絶対に邪魔になります。ですから私はインターネットの情報だけが頼りでした。ただ、当時はネットでも震度しか分からず、(パーティー会場の)グラスが割れたとかいうのもなかったし、全く情報がない中での開催でした。本当に時間が戻せるなら開催すべきじゃなかったという判断ができたんでしょうけど、当時の私はその判断ができる情報がなかったというのが正直なところでした。

ーー開催については今は後悔していると。

松尾:
後悔してますね。

「新会長の下で協力したい」

ーー今後、会長職としてではなく一議員としてどのように対応するのか。

松尾:
われわれ自民党県議団でいつも言っているのは、議論はしてもいいが決まったらそれに向かってやろうということです。一議員になったが新しい会長のもとでしっかりと一致団結して支えていけるように協力していきたいと思っています。

ーー服部知事が、慣例の見直しを含めて議員からの不当な要求を防ぐための条例を作ると表明したが、どう受け止めているか。

松尾:
条例の中身がよく分からないのでまだコメントを控えさせてもらいたい。

ーー先日、蔵内勇夫議長が「ネパールが天国だった」と発言したことについて、きょうの総会では話があったか。

松尾:
きょうは出ませんでした。

ーー議員総会で「辞める」と話したときに何か意見は出たか。

松尾:
なかったです。「あまり前例のないことですがご理解をいただきたい」といった挨拶をして、特段異議がなかったのでそれで進めていくものと解釈してます。

ーー次の会長を選挙で選ぶということは相当異例なことだと思うが、どう受け止めているか。

松尾:
それは選挙管理委員会にお任せし、その中でいろいろな議論があったかと思いますし、もう私が口を挟むべきところじゃないと思ってます。

テレビ西日本
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