階段のぼりや仕切り板破壊の訓練も

こうしたマンション防災は、ここだけではない。

東京・中央区、勝どきのタワーマンションでは、屋内階段をひたすらのぼるイベント、その名も「健脚さんチャレンジ」が行われた。

地震でエレベーターが長期間止まったと想定し、43階、804段をのぼり切れるかに挑む防災訓練だ。有事の際の体験をしてもらい、防災意識の向上につなげる狙いだ。

仕切り板を蹴破る訓練
仕切り板を蹴破る訓練

さらに別のマンションでは、警察や消防が駆けつけられないケースを想定して、ベランダにある隣の部屋との間の仕切り板を蹴破る訓練も行われた。

政府の新しい基本計画では、年1回以上防災訓練を行うマンションの割合や、食料を3日分以上備蓄している家庭の割合を、いずれも100%にすることを目指している。

在宅避難が増えることで、地震の後も自宅やマンションにとどまれる人を増やし、避難所の過密や、そこでの体調悪化、災害関連死のリスクを少しでも減らすことが狙いだ。

取材班:
災害に備えるために大事な心がけって何ですか?

参加者:
やっぱり「思いやり」だろうな。自分のみならず、自分が助かったら人を心配してやるという心だよ。大事なことだ。みんながそう思ってくれれば、街は守れるよ。俺はそう思ってる。

首都直下地震に備える一歩は、住民同士の自助や共助への備えから始まっている。

政府が掲げる大きな目標は、首都直下地震での死者数を「半数以下」とすることだ。

具体的な対策については、感震ブレーカーを2035年度までにおおむね設置することや、家具の固定率と食料・飲料水を3日分以上備蓄する家庭の割合を今後10年で100%にすることを目指す。

一人一人が実際に行動に移さなければ被害を減らすことはできない。いざというときのための備えが大事になる。
(「イット!」6月12日放送より)