政府は首都直下地震の新たな防災対策として、避難所の過密を防ぐ“在宅避難”を推奨している。
マンションでは、夜間の災害対策本部の設置訓練や階段をのぼる訓練など、住民主体の備えが進んでいる。

夜間の対策本部立ち上げ

政府が2025年に発表した被害想定によると、首都直下地震では最悪の場合、死者は1万8000人と想定されている。

政府は被害想定を受けて、12日に新たな防災対策の基本計画を公表した。
新たな目標として政府は“在宅避難”を掲げている。

この記事の画像(14枚)

その対策の1つである「マンション防災」を取材した。

東京・江戸川区の大規模マンション「なぎさニュータウン」。
夕方、管理人が不在となった時間帯に始まったのは訓練だ。

参加者:
何やるの?

防災会副会長:
夜間訓練。

参加者:
歌、歌うの?

防災会副会長:
歌わない。歌っちゃダメ(笑)

集まったのは、お年寄りを含むこのマンションの住民。訓練に初めて参加する人もいる。

防災会の会長:
きょうは夜間訓練ということで、夜、地震が起こったときに災害対策本部を立ち上げるということで集まっていただきました。

訓練のシナリオは、平日の夜、大地震が発生。これまでの訓練で主要メンバーだった人たちは、帰宅困難で来られないという設定からスタートする。

備蓄倉庫にしまってある「災害対策本部立ち上げ手順」と書かれたアクションカードだけを頼りに、普段マンションの自治会で防災を担当していない人たちが中心となって行う訓練だ。