現在公開中の映画『お終活3 幸春!人生メモリーズ』。
終活というテーマながら明るく、笑えるシリーズ3作目の今回も熊本城や阿蘇などが重要な場面の舞台となります。
作品を見た観客や解説者、さらにTKUを訪れた監督や出演者にも話を聞きました。
【映画解説・研究者 上妻祥浩さん】
「『男はつらいよ』を見ているような見ていて安心感がある作品」
全国で公開中の映画『お終活3 幸春!人生メモリーズ』。
封切初日となった5月29日、監督やキャストによる舞台挨拶が熊本で行われました。
【香月秀之 監督】
「熊本といえば、この映画館(イオンシネマ熊本)が1の時も2の時も興行成績が全国1位なんですよ」
生きているうちに自分の人生を整理する『終活』をタイトルに据えたこの作品。
これまでのシリーズ3作すべてで熊本ロケが行われています。
【香月秀之 監督】
「熊本で何回も撮影しているが熊本城と阿蘇のあの壮大な景色が心に残っている」
本作では高畑淳子さんと剛力彩芽さんが熊本城や阿蘇を舞台に結婚を控えた娘とその母親が思い出を振り返るシーンなどを演じました。
【鑑賞後の観客】
「良かったですよ、くまモンも出て。そして英太郎くんが良かった」
阿蘇・草千里ヶ浜ではこの人も2人と共演しました。
【英太郎さん】
「阿蘇に負けないような、そういう演技が出来ればと思います」
【英太郎さん(本編登場シーン)】
「親子で乗馬てよかですねー。この馬も親子ですけんねー」
【映画解説・研究者 上妻祥浩さん】
「変なギャグにも走らずに普通に役者さんとして出てる、「いいなー」という感じ。知らない人が見たら、普通に熊本の俳優さんかなと思うような感じの自然な演技で感心しました」
過去2作でも『終活』を軸に熟年世代とそれを取り巻く家族などの姿から様々なトピックを取り上げてきた映画『お終活』。
本作でも一つのモチーフに踏み込んでいます。
【香月秀之監督】
「認知症というものをどういう風に捉えるかというのをテーマにして今回はやらせてもらった」
三田佳子さんが演じたのは認知症を患った母親。
それを支える息子役の小日向文世さん。
この親子と橋爪功さん、高畑さんが演じる夫婦の関わりが紡ぐ物語には見た人も考えさせられるところがあったようです。
【鑑賞後の観客】
「(認知症は)みんなが通る道じゃないかなと思うので、自分がなっても家族がなっても「こうしなければいけない」と思うところがある」
【映画解説・研究者 上妻祥浩さん】
「認知症の母親役を演じた三田佳子さん、何と言っても」
「かなり難しい役ではあるがその難しいところを見せつつでも映画として見る人たちを感動させたり、笑わせたり泣かせたりという持っていき方、見せ方の上手さがやはり三田さんクラスのベテランならではの手腕だと思う」
シリーズを通して笑いにあふれ『終活』という言葉に関するどこか暗いイメージを吹き飛ばすような作風は本作でも健在です。
【松下由樹さん】
「『お終活』というとネガティブに捉えられがちなんですけど、「エンターテインメントを通して知るとすごく身近に感じられるのでこの映画を見ていただけるとその点も前向きにとらえて頂けるんじゃないかと思います」
『終活』を意識する世代だけでなく幅広い世代に向けたメッセージが込められた作品に観客もそれぞれに受け取るものがありました。
【鑑賞後の観客】
「終活に向かうというのは暗いイメージではなくて考えていかないといけない。覚悟して生きていると、そしてそれを決めていると生きている時間というのがとても大事に使えるのではないかと思った」
「私自身も終活ということを考えないといけない。母も同じ。親子共通の課題なんじゃないかな」
『お終活』というタイトルながら終盤で描かれた結婚式のシーン、主人公一家の幸せあふれる場面にも意味がありそうです。
【映画解説・研究者 上妻祥浩さん】
「シリーズを締めくくるという目的があったのか、それとも暗に『まだ続きをやるよ』というヒントなのか…」
映画『お終活3 幸春!人生メモリーズ』は現在、公開中です。