大雨や土砂災害などの「新しい防災気象情報」の運用が5月29日から正式に始まりました。
そのポイントについて改めて山根収気象予報士とともに確認します。
「新たな防災気象情報」は、「河川氾濫」、「大雨」、「土砂災害」、「高潮」の4種類についてで、これに1から5のレベルを組み合わせています。
これまでの特別警報を「レベル5」、警報を「レベル3」とし、この間に新たに「レベル4・危険警報」を加えました。
このレベル4の「危険警報」は、「全員が危険な場所から避難する」ということが新たなポイントです。
Qこの4種類は、具体的にはどんな危険を意味しているのでしょうか?
山根収気象予報士:
いずれも水が引き起こす災害に対応しています。
このうち「河川氾濫」は、「洪水」の注意報・警報に代わって設けられました。山陰両県では「江の川」や「千代川」など大きな川「一級河川」などでの氾濫の危険度が高まった時に発表されます。
「河川氾濫」でレベル4の「危険警報」が発表されるのは、過去の事例を当てはめてみると2021年8月に江の川流域で記録的な大雨となり、江津市や川本町など広い範囲で氾濫が発生したケースが挙げられます。
また「大雨」は、「中小河川」の氾濫と低い土地などで「浸水」の被害が発生する危険度が高まった時に出されます。
例えば2024年7月の豪雨で、松江市街地などが冠水したケースがこれに当てはまり、「大雨」でレベル4の「危険警報」が発表されるケースでした。
また、この時の豪雨で起きた出雲市大社町の大規模な土砂崩れでは、「土砂災害」でレベル4の「危険警報」が想定されるケースでした。
Qそのレベル4は「危険な場所から全員避難」とありますが、この「危険な場所」とは具体的にはどんな場所のことですか?
山根収気象予報士:
分かりやすいのは、「川の近く」や「低い土地」それに「崖の近く」などですが、ちょっと見ただけでは危険かどうかわかりにくい地形もあります。その場合は自治体が作っている「ハザードマップ」を活用するなどして、自分の住んでいる場所にどんな危険があるのか改めて把握しておく必要があります。