2023年、岩手県北上市の保育施設で、当時1歳の男の子がバナナを喉に詰まらせて重い障害を負った誤嚥事故について、検証委員会が5月29日、報告書を市に提出しました。
29日は検証委員会の大塚健樹委員長が北上市役所を訪れ、八重樫浩文市長に報告書を手渡しました。
この事故は2023年6月、民間保育施設で、当時1歳2ヵ月の男の子が給食で出された輪切りのバナナを喉に詰まらせ、脳に重い障害を負ったものです。
市は2025年7月に、医師や弁護士など5人で構成する検証委員会を設置し、関係者に聞き取りをしてきました。
報告書によりますと、男の子は事故の前にも自宅で食事を喉に詰まらせ病院に運ばれていて、保護者側が食事の対応に配慮するよう施設に求めたとしていますが、施設側にその認識はなかったということです。
また、事故当時、職員が応急処置を優先したため、救急通報まで5分ほどかかったとしています。
委員会では報告書の中で、子どもの健康に関わる重要事項の共有や重大な事故が起きた際の迅速な通報を提言しています。
検証委員会 大塚健樹委員長
「心の痛む事案だったので、子供たちが安全に生活できるような(環境を)構築してほしい」
八重樫市長は「再発防止に向け、保育施設や小学校に報告書の内容を周知したい」としています。