福岡で今も燃え続ける「原爆の残り火」が、太平洋戦争・開戦のきっかけとなったハワイに届けられました。

その目的は、平和を願い、「心の終戦」を宣言することでした。

現地時間の24日、ハワイ・真珠湾で開かれたセレモニー。

そこに、ある「火」が届けられました。

この火は、福岡県八女市星野村で今も燃え続ける、広島に投下された原爆の「残り火」です。

旧星野村出身の男性が広島の焼け跡から持ち帰り、これまで「戦争の記憶」として保管されてきました。

広島原爆の被爆者である佐々木雅弘さん(84)。

現在は福岡県那珂川市に住んでいて、この佐々木さんを中心とした団体が、星野村の「残り火」を太平洋戦争開戦の地であるハワイ・真珠湾に持って行こうと企画したのです。

◆佐々木雅弘さん(84)
「『NO NORE HIROSHIMA  NO MORE NAGASAKI』という言葉を発すると、『REMEMBER PEARL HARBOR(真珠湾を忘れるな)』という言葉がまだまだ返ってくる」

なぜ佐々木さんがこの火をハワイに届けるのかー。

それは日米の間に残る戦争の「わだかまり」を無くすためでした。

迎えた現地でのセレモニーには、原爆投下を命令したトルーマン元大統領の孫や、東條英機元総理のひ孫など、日米から約270人が参加しました。

◆トルーマン元大統領の孫 クリフトン・トルーマン・ダニエルさん
「被爆者した方々が私たちに伝えたのは非難でも復讐(ふくしゅう)でもありませんでした。お互いに二度と同じことを繰り返さないでほしい」

参加者たちは日米両国が抱える「悲しみや恨みを消したい」という願いを込めて、原爆の残り火を共に吹き消しました。

◆ハワイ在住の参加者
「感動して涙が出た」

◆広島の被爆者 佐々木雅弘さん
「今まであった憎しみを消すことで、平和の火、希望の火に変わった。“心の終戦”の第一歩が始まった」

その後、日米の参加者は、かつて戦争が始まったこの場所で平和の署名を交わし、「心の終戦」を宣言しました。

テレビ西日本
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