千葉県が巨大地震の被害想定を公表し最悪の場合、津波によって5万7000人以上が死亡するとしました。

千葉県が公表した地震と津波の被害想定について、フジテレビ・社会部の斉藤昌昭記者に聞いていきます。

ポイントは「新たな被害想定 津波予測は?」「甚大被害の恐れ どう行動?」の2つです。

山﨑夕貴キャスター:
千葉県は新たに房総半島東方沖を震源とする巨大地震の被害想定を公表しましたが、大きな被害が想定される津波について、どんな予測が出ていますか?

斉藤昌昭記者:
外房半島沿岸全体に大きな津波が押し寄せる恐れがあり、場所によっては10メートルを超える可能性が指摘されています。具体的には、地震から21分後にはいすみ市で12.8メートルの津波が到達。43分後には銚子市で12.5メートルの津波が来ると想定されています。さらに、東京湾の湾内にある浦安市でも、約3時間後に1.7メートルの津波が到達するとされています。千葉県の沿岸部だけでなく、東京湾岸でも津波への警戒が必要だということです。この津波による死者は、最大で約5万7200人と想定されています。朝の早朝、多くの人が寝ている午前5時に地震が起きた場合、多くの逃げ遅れが出て被害が拡大する恐れがあります。ただ、この地震が今後30年以内に起きる確率は不明とされています。

山﨑夕貴キャスター:
甚大な被害が想定されていますが、ここで2つ目のポイントです。今回の被害想定を受けて住民はどんな行動をする必要があるでしょうか?

斉藤昌昭記者:
千葉県によりますと、津波に対して一番大切なのはとにかく安全な高い場所に即避難することです。想定される5万7200人という死者数は、避難が遅れた場合の数字です。全員がすぐに避難を始めれば、この数を約2万2700人まで減らせると試算されています。
もう1つ、火災にも注意が必要です。千葉県は今回、千葉県北西部の人口が多い地域で直下型のマグニチュード7クラスの地震が起きた場合の被害想定も公表しています。最悪の場合、火災による被害が3万棟以上に上ると想定しています。千葉県は、感震ブレーカーの設置や建物の耐震化などを進めることで、焼失建物を1万棟以上減らせるとしています。

山﨑夕貴キャスター:
この被害想定をもとに千葉県は今後、どんな防災対策を進めていくんでしょうか?

斉藤昌昭記者:
千葉県は今後、この被害想定をもとに県内の市町村に向けて、どう避難すべきかを示したガイドラインを見直す方針です。また、外国からの観光客が増えていることも踏まえ、防災のガイドを日本語、英語、やさしい日本語の3種類で作成するなど対策を進める方針です。