2025年12月の打ち上げ失敗から約半年。再起をかけたH3ロケット6号機の機体が5月24日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで報道陣に公開された。打ち上げは6月10日午前中に予定されており、日本の宇宙開発の真価が問われる大切な日が迫っている。

オレンジ色に染まった機体が物語るもの

組み立て棟の中にどっしりと据えられたH3ロケット6号機。その外観でまず目を引くのが、表面を覆う断熱材のオレンジ色だ。

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JAXA打上管制隊ロケット班の森茂班長は「日数がたつとだんだんオレンジ色が濃くなってくる」と説明し、「当初もう少し早い打ち上げを予定していたので、作られた時期から少し時間がたっている。したがってオレンジ色が少し濃くなってきている」と語った。時間の経過が機体の色に刻まれている。

補助ロケットなし、メインエンジン3基という新たな挑戦

6号機には、過去に打ち上げられた8号機と比べて大きな違いがある。8号機ではロケット本体の横に白い補助ロケットが備わっていたが、6号機に補助ロケットはない。その代わり、メインエンジンを2基から3基に増やすことで推進力を確保する構成だ。

これは国際競争力を高めるための初めての取り組みである。狙いは打ち上げコストの削減で、2025年6月に運用を終えたH2Aロケットの半分にあたる約50億円を目指している。低コスト化を実現できれば、日本の商業打ち上げ市場での存在感は大きく高まる。

失敗の教訓を胸に、台座を補修して臨む

H3ロケットをめぐっては、2025年12月に8号機が打ち上げに失敗した。JAXAはその原因を分析し、失敗の引き金となった衛星を載せる台座の補修を実施。今回の6号機打ち上げに向けた対策を講じてきた。

プロジェクトを率いるH3プロジェクトチームの有田誠プロジェクトマネージャは「再起に向けた大事な打ち上げと考えている」と語気を強め、「非常にハードルは高いがなんとか成功させて、H3を再び事業の軌道に乗せていきたい」と決意を示した。

6月10日、種子島から日本の宇宙開発の行方が見える

H3ロケット6号機は、6月10日の午前中に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ。補助ロケットを廃したエンジン3基構成という新たな挑戦、そして失敗を乗り越えて積み重ねてきた対策――すべてが試される瞬間が迫っている。日本の宇宙開発が再び軌道に乗れるか、種子島からの知らせに注目が集まる。

【動画で見る▶再起をかけた打ち上げへH3ロケット6号機が機体公開 鹿児島 】

鹿児島テレビ
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