SNSを通じて被害が広がっている偽広告問題。
日本の大手下着メーカーも被害を受けています。

「骨痩せフィットブラ」という商品を紹介する広告動画の紹介文には、日本の医師が強くオススメとの記載もあり、日本人に向けて作った動画のように見えます。

しかし、再生してみると「大手企業の面接官が絶対二教えない秘密」「胸が大きすぎると面接の合格率が、驚く。なんとパーセント30も下(もと)がってしまう」と、不自然な日本語とともに始まったのは、大きな胸は面接で不利になるといった不適切な内容。

さらに動画を見ていくと「職場での成功は本来あなたの能力だけで決まるべき。でも現実は大きな胸のせいで下半身が分厚く見えプロ意識が感じられません」と、大きな胸ではキャリアアップにも影響が出るという趣旨の不適切な説明が続いていきます。

この広告が勝手に名前を使っていたのが、日本の大手下着メーカー・ワコールです。

偽広告では下着の説明をする動画の右上にワコールのロゴが記載されています。

また、おなかが出ていることをアピールする女性の動画にも、ワコールのロゴが記載されています。

女性は宣伝している下着を手に取るとなぜかスパッツの上から着用していきます。
下着の中におなかを押し込める女性。

すると、下着の補正効果をアピールするためでしょうか、ぐるっと回って全身を見せると両手で親指を立てるポーズを見せました。

実際に被害者も出ています。

茨城県内に住む女性は、4月末にインスタグラムで表示された広告から下着を購入。

注文したサイトを見てみると下着の画像の上にはワコールのロゴが。

被害にあった女性:
4枚で1万600円。送料無料ということで、これは安いと思った申し込んでしまった。

女性は5月13日に代引きで商品を受け取った際に偽物であることを認識したといいます。

被害にあった女性:
ビニール袋でぐるぐる巻きになったような荷物が届いて。ナイトブラにもならないような、ちゃっちい薄い生地の素材のものが入っていた。がっかりです。あーやられたって自己嫌悪。自分がばかだったなと。

こうした偽広告についてワコールの担当者に話を聞くと、5年ほど前から日本国内で被害が確認されていて、これまでに13万5000件以上削除依頼を出しているといいます。

株式会社ワコールHD 法務・コンプライアンス部知的財産担当 野村翔二さん:
弊社と全く関係のない商品に弊社のロゴが使われている広告が出回っている。削除しては出てくる状況。いたちごっこになっている。

ワコールでは偽広告で販売されている商品を入手。

集まった商品を見てみると、最初からほつれがあるものや異臭がするもの、何度か洗濯すると破けてしまうものなど粗悪品が目立ったといいます。

株式会社ワコールHD 法務・コンプライアンス部知的財産担当 野村翔二さん:
弊社の商品と信じて使われる方もいる。ワコールの商品はこんなものかと思われるとブランド毀損(きそん)につながる。悪質性。困っている。

ワコールは偽広告の特徴として、投稿しているアカウントや誘導先のサイトが関係のないアルファベットの羅列になっている点や、極端な値引きなどをかたっている点などを挙げています。

株式会社ワコールHD 法務・コンプライアンス部知的財産担当 野村翔二さん:
根絶を目指したいということで犯人・首謀者を突き止めたい。警察にサポートをしてもらいながら上流調査をしている。あらゆる対策を講じて被害ゼロを目指して対策を行っております。