カメラに向かって歩いてくる1頭のツキノワグマ。
その距離、ほんの数メートル。
映像の音声:
電話して。ちょっと待って。やばいね、こっち来てる。傷つけられる。
21日午後2時ごろ、静岡・裾野市にある観光施設の駐車場でクマが目撃されました。
現場は近くに別荘地もあるエリアですが、これまでに被害の報告は入っていません。
20日は宮城・大崎市の観光地、“湯の王国”ともいわれる「鳴子温泉」の近くでもクマが目撃されました。
クマの走る先には車が。
同じ大崎市に住む70代の女性は、のこぎりに命を救われたといいます。
クマを撃退した女性:
クマが脇から来たんですよ、顔を近づけてきて。たまたまのこぎりがあったので、わー!って振り払って。
20日午前、女性が自宅の裏にある林でタケノコを採っていたところ、体長約1メートルのクマに遭遇。
のこぎりを振り回し、クマを撃退したといいます。
その際、女性は転倒し、腰の骨を折る重傷を負いました。
クマを撃退した女性:
あとで見たらここにクマの毛がついてて、いまこうやって(無事で)いるのが不思議。
ツキノワグマによる被害は各地で相次いでいます。
岩手・西和賀町で20日、ハンターの目の前に現れたクマをカメラがキャッチ。
「クマ!クマ!クマ!クマ!」と現場に緊張が走りましたが、大勢の人に気づき、クマは茂みに入っていきました。
この現場の近くでは、頭と体が損傷した男性の遺体が見つかっていて、警察は山菜採りに出かけた85歳の男性の可能性が高いとみて調べています。
クマによる被害は東京・奥多摩町の山中でも。
17日にはロシア人が襲われました。
また、19日には遺体が発見され、警視庁はクマによる被害の可能性も含めて調べています。
番組が入手した2025年7月に撮影された映像に映っているのは、奥多摩の山を歩くツキノワグマです。
現場にいたのは、以前、東京消防庁の山岳救助隊に所属していた松村和大さん。
今は奥多摩を中心に救助活動などを行っています。
ORANGE BEAR・松村和大代表取締役:
300日以上は山の中で何らかのことをやっている。あれが一番クマと自分が近づいたかもしれない。5メートルぐらいまで近づきました。
日々、山の状況確認をしている松村さんによりますと、奥多摩は古くからツキノワグマの生息域。
山に入る際は、クマとの遭遇を避けるため、正しく恐れることが重要だと呼びかけています。
ORANGE BEAR・松村和大代表取締役:
自分がここにいるよっていうことをしっかりアピールする。ちゃんとクマ鈴を鳴らして自分なりの防御をしていれば、自分は山に何十年も入ってますけど、そこで大きな事故にあったことはないから。元々これだけ自然に近いので、どうしても野生動物との接触は起こる。その辺を正しく理解してほしい。
奥多摩町によりますと、クマに襲われたロシア人は単独で登山。
クマ鈴も持っていませんでした。
21日、登山道には黄色のテープが張られ、立ち入り禁止になっていました。
奥多摩町で弁当店を営む男性は、同じ奥多摩でも山と市街地は別だと訴えています。
奥多摩の台所・佐藤和義さん:
クマに襲われたということは聞いたことあるが、でも山の中の話だし、この駅周辺とか人里に下りてくるのは聞いたことがないので。もし心配だったら、いろんな対策が出ている。それをして遊びに来てくれれば何も問題ない。
旅先にクマの目撃情報がある場合、正しい知識と備えが必要です。