長野県千曲市で5月20日朝、クマ1頭が捕獲、駆除された。市街地では、前日から目撃が相次いでいて、市は同じ個体とみている。
クマ1頭を捕獲、駆除
川の中を歩く1頭のクマ。
20日朝、千曲市の佐野川で撮影された。
クマは、その後、駆けつけた市職員や猟友会員、県のクマ対策員らによって捕獲、駆除された。市は、19日から目撃が相次いでいたクマと同一個体とみている。
「鉢合わせしないか」目撃相次ぎ警戒
19日に防犯カメラがとらえた、会社の敷地を横切るクマ。
防犯カメラの持ち主:
「振り返った瞬間にクマが入ってきてびっくりした。小学生が通る通学路になっているので怖い」
千曲市では19日、屋代地区や粟佐地区で、クマの目撃が相次いだ。
目撃場所近くの3つの小学校では保護者が迎えに来て下校するなど警戒が続いた。
保護者:
「このままクマの行方がわからないと心配」
「鉢合わせしないかなと」
その後、午後6時半ごろにも屋代地区で複数の目撃情報があり、市や警察、猟友会などが警戒にあたったが、発見には至らなかった。
小学校では保護者が付き添い登校
一夜明けた20日午前5時40分ごろ、屋代地区に近い桜堂地区で再び目撃情報があり、その後、千曲川左岸の八幡地区でも目撃が相次いだ。
市内の小学校では、20日朝も、保護者が付き添うなど警戒しながら登校していた。
保護者:
「早く捕まって、早く平穏な日々に戻ってほしい」
成獣のオスを捕獲 同一の個体か
そうした中、午前7時前に佐野川の中州でクマ1頭が見つかった。その後、麻酔銃で捕獲して駆除したという。
クマは成獣のオスで、体重は78.5キロ、体長は約1.3メートルから1.5メートルだった。関係者によりますと、胃は空の状態だったという。
クマが捕獲された場所は、19日に目撃が相次いだ市街地から3キロ以上離れていて、間には千曲川も流れているが、市は、体の特徴などから同一の個体とみている。
千曲市農林課 永田泰彦係長:
「全国ニュースでは市街地に出たという話はありましたが、今回初めて千曲市内でもそういったことがあったので、非常に驚いています。山がある以上、クマの出没は防げないので、クマの目撃情報があれば情報共有して住民に素早くお知らせし、猟友会や警察署など関係機関と連携して被害が出ないようにしていく」
クマの捕獲を受け、住民からは安どの声が聞かれた。
市民:
「捕まったことは良かった。完全に出てこないようにしていただければ良いけど」
「これで落ち着いてくれれば。まだ怖いけど」
市によると、これまでに人的被害は確認されていないという。
