春グマの出没が止まりません。

駐車場に車が並ぶ、早朝の閑静な住宅街で防犯カメラが捉えたのは、辺りをうろつくクマらしき黒い動物。
13日朝、広島市内で撮影された映像です。

クマを恐れてか、車の下に隠れていたネコが警戒する様子も見られました。

周辺住民:
びっくりしている、初めて。よそのことのように思っていたが、不安。こわい。

取材班が向かったのは、クマの出没が相次ぐ秋田・大館市。
5月だけですでに25件の目撃情報があり、その場所のほとんどが市街地周辺だといいます。

5月8日の午後5時半ごろ、商業施設内に侵入したクマがATMに向かって激突。
扉のガラスが割れる被害に遭いました。

同じ日、商業施設近くにある4つの防犯カメラが、市街地を縦横無尽に駆け回るクマの姿を捉えていました。

まず1つ目の防犯カメラ映像では、道路を走る車の前にクマが現れ、危うく正面衝突するところでした。
その後、クマは後ろを走る車に追われるように、足早に会社の敷地内へと入ってきました。

2つ目の防犯カメラの映像では、画面右奥から現れたクマが道路をのそのそと歩いていきます。
その後、別の会社の駐車場に入り込み、画面の左へ。
クマはいったん建物の奥へと消えますが、再び建物の陰から姿を現し、今度は猛ダッシュで駐車場を駆け抜けていきました。

次にクマが向かったのは会社の工場。
建物の隙間からひょっこり現れました。

そのまま道路のほうに向かったクマに1台の黒い車が近づいてくると、逃げるように大回りをして敷地の外へと去っていきました。

その後、商業施設の入り口があるほうに向かったクマ。
このあとATMのガラス扉を破壊したとみられます。

相次ぐクマの出没を受け、近くにある「大館ホテヤ第二こども園」では警戒を強めています。

園の外に出る散歩の時はもちろん、園庭で遊ばせる際も、職員が常にクマスプレーを用意しています。

さらに、大館ホテヤ第二こども園の石戸谷悠先生は「電子ホイッスルを持って、子どもたちの安全を最優先にしながら保育。何かあったときにすぐに(職員を)集められるように、こちら(電子ホイッスル)も使ってすぐに避難できればいいかなと思う」と話します。

「怖いです。(クマに)遭遇したらどうしよう。ゴミ捨ての時とか」と、園児の家族から聞かれたのは不安の声です。

4月、東京・八王子市にも現れた春グマ。
都内でクマが出没する事態に、近隣住民は「怖いと思った」「八王子にクマが出るなんて思っていなかったので、何も対策はしていなかった」と、驚きを隠せません。

クマへの恐怖が日常化しつつある中、番組が入手した動画には、目の前に突然クマが現れる恐怖の瞬間が映し出されていました。

5月10日、中部地方で男性2人組が山登りをしていた時のことです。

突然現れたクマを追い払おうと、大声を上げる男性。
しかし、鈴を鳴らしてもクマは立ち去りません。

それどころか、クマは男性の目の前に迫ってきたのです。

クマとの距離は10メートルほど。
次の瞬間、男性は手にしたクマよけスプレーを噴射しました。

スプレーを噴射されたクマは、ようやく山の中へと消えていきました。

絶体絶命のピンチを脱した男性は「(クマは)1メートル超えていたのではないか。そのまま突進されてきたらかわす場所がない。常にクマが来るかもしれないと思いながら山に入るので、常に頭の片隅に“来るかもしれない”と頭においといてほしいと思う」と振り返ります。