関東や東京でも春グマが相次いで出没する異常事態が続く中、覆いかぶさるヒグマを鼻パンチで撃退した男性が当時の緊迫した様子を語りました。
17日朝、北海道・士別市で78歳の男性が山菜採りを終えて車に乗ろうとしていたその時、体長約1.5メートルのヒグマが襲ってきたのです。
クマに襲われた男性(78):
こうやって…威嚇するような感じで向かってきた。
茂みから現れたクマは男性が大声を上げて威嚇すると、突進してきたというのです。
そして、しりもちをついた男性にクマが覆いかぶさってきました。
男性はとっさにクマの鼻にパンチ。
クマは茂みに逃げ去っていったということです。
男性にはけがはありませんでした。
クマに襲われた男性(78):
自分の目の前、上の方にクマがいた。けが一つなく帰れたということが奇跡に近いかなと思う。
男性は、普段からリュックに鈴や警報機を装着していたといいますが、クマと遭遇した時にはリュックは持っていませんでした。
必死の抵抗で九死に一生を得た男性は、クマの恐怖を「最悪な体験でした。もう二度とクマとは会いたくない。今までは山菜採りしてたらクマは遠目で何回でも見てたけど、至近距離になると本当にただの恐怖心しかない」と話しました。
ここにきて、関東でも春グマの出没が相次いでいます。
クマが出没したのは、多くの登山客でにぎわう日本最大の山岳湿地・尾瀬国立公園です。
16日午後3時半ごろ、公園内を歩いていた男性が3頭の親子グマを目撃しました。
撮影者:
たぶん食事中だと思う。このへんよく咲いているみたいなので、ギョウジャニンニクを食べに来ていると。
親子グマはこの辺りに自生するギョウジャニンニクを食べていたといいます。
撮影者は「(クマをここで)見たのは初めて。少しドキッとした。メガホンで大きな音を鳴らして、ビジターセンターの方が(クマを)追い払った」と当時の状況を語りました。
各地でクマへの緊張が高まる中、東京で人身被害が出た現場付近では警棒を持って山道を歩く人の姿がありました。
東京・奥多摩町の山で17日、登山中の外国人男性がクマに襲われたのです。
17日にクマが出た近くの道では、通行止めの標識が出されていました。
クマに襲われたのは30代のロシア国籍の男性で、顔や腕などにけがをしてヘリで搬送されました。
男性は重傷を負いましたが、命に別条はないということです。
男性がクマに襲われた現場付近では警戒が強まっていました。
近隣住民:
クマが出たということで、きょうはこういうもの(警棒)を持って。むかしの警察官が使っていた。クマ鈴とホイッスルと、最悪の場合は警棒で防御できるのかな。