食品公害「カネミ油症」の被害について理解を広げようと、諫早市で被害者などによる講演が行われました。
講演とつどい「食卓からカネミ油症を考える」は長崎本土地区油症被害者の会が開き、市民など約30人が諫早市の会場に集まりました。
カネミ油症は1968年に西日本一帯で発生した食品公害で、猛毒のダイオキシン類が混入した食用油が原因です。
県内では2026年3月までに五島市などで1010人が油症の患者と認定されている一方、汚染された油を直接食べていない子供や孫の世代は油症の症状があっても、そのほとんどが認定されていません。
講演では被害者が涙をにじませながら自身の体験を語りました。
長崎本土地区油症被害者の会 下田 順子 代表
「生まれた娘は(油症の影響で)浅黒い子でした。親世代、子世代、孫世代、全部つながっていっているんです」
被害者の会はカネミ油症について多くの人に知ってもらうため、今後も体験談などの発信を続けていきたいとしています。