秋田県や鹿角市の観光支援策の助成金などを不正に受け取ったとして、詐欺などの罪に問われている鹿角市の温泉宿泊施設の元役員の女の裁判で、秋田地方裁判所は19日、被告の女に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、鹿角市の温泉宿泊施設「五の宮のゆ」を運営する、東日本観光の元社長・藤原サダ子被告(79)です。
起訴状などによりますと、藤原被告は2020年から2023年にかけて、当時従業員だった女らと共謀して架空の申請を繰り返し、県と鹿角市の助成金やクーポン合わせて約1400万円相当を不正に受給したとして、詐欺などの罪に問われています。
19日の判決公判で、秋田地裁の岡田龍太郎裁判官は「公的な資金に高額な損害を与えたにもかかわらず、弁償は1割にも達していない上に、完済の見通しも乏しい」と指摘しました。
その上で「経営者である被告の了承や指示のもとで架空の申請が繰り返された上、金は運営会社に振り込まれ、被告が実質的な利益を得た」として、藤原被告に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。