夏を前においしいうなぎの話題です。熊本市内の老舗うなぎ店がネット販売を強化して成功を収めています。日本中においしいうなぎを届ける試みを取材しました。
【うなぎの柳川 仲米起也取締役】
「50年以上の歴史がある『うなぎの柳川』なので地元のお客さんはもちろん全国の皆様に柳川の味を知ってもらいたい。」
1972年創業、熊本県内に3店舗を構える「うなぎの柳川」です。
店舗でふっくら焼き上げるかば焼きやうな丼が人気ですが一時はコロナ禍の影響で売上が激減したといいます。
苦境を打開しようと乗り出したのが、うなぎを冷凍した商品のオンライン販売や自動販売機事業でした。
【うなぎの柳川 川俣沙織 EC事業マネージャー】
「いまからで言うと父の日やお中元。年末にはお歳暮というところでお世話になった方々においしいうなぎを食べてほしいという贈り物としての需要が高い。」
『ギフト』としてのうなぎの可能性に賭けた柳川。
自社HPや楽天市場などでのネット販売に加え県内に5台設置した自動販売機が好調で、冷凍商品事業の売り上げは2021年からの5年間でなんと10倍の規模に成長しました。
柳川の新ビジネスを支えているのが東京に本社を構える企業「デイブレイク」が開発したこちらの黒く光る特殊な冷凍機。
食材に含まれる水分を急速かつ均一に冷凍することで細胞のダメージを減らし、うま味成分の流出を防ぐことができるというのです。
この日は「柳川」の成功事例から学ぼうと、全国から飲食店経営者らが集まってセミナーが開かれました。
厨房でじっくり焼き上げた肉厚のうなぎを冷凍機の中に入れて約1時間。
身の中心温度がマイナス18度になれば冷凍完了です。
これまでの冷凍機と違い解凍した後も、焼きたてのうなぎと変わらないクオリティが保てるということで食べ比べてみました。
【西村勇気アナ】
「見た目は本当に焼きたてと変わりませんね。いただきます。」
「中までしっかり温かくて、フワッとした脂の広がりと甘味。何よりも冷凍して解凍したのに香りがしっかり残ってます。」
タレの香ばしい香りとうなぎの風味がきちんと出ていることに、参加者も驚いていました。
【片山養鰻(八代) 太田洋平さん】
「本当に言われないと(冷凍した)とわからないくらい。すごいですね。」
東京・浅草でうなぎ料理店を営む男性、柳川が取り組む「外販」に今後のビジネスチャンスを感じています。
【鮒忠(東京) 安孫子節人社長】
「飲食の現場って人手不足なんですよね。」「だけど、そのブランドのおいしさをつなげていくにはお惣菜としてね、作っていくっていうことに我々もチャレンジしたい。」
真空パックされた柳川の商品は全国に出荷され、冷凍状態であれば1年間はおいしく
食べることが可能。
父の日がある6月は通常の月の4.5倍ほど冷凍商品が売れるということで、最盛期を前にいま増産のピークを迎えています。