コメの価格は、去年1年間、高止まりの状況が続いていました。今後の見通しについて専門家は、5キロ3000円を下回る可能性もあるとの見方を示しています。
スーパーでのコメの平均価格は、去年9月以降、5キロあたり4000円を上回る高い水準で推移していました。
しかし、今年3月、およそ6カ月ぶりに3000円台となり、その後も下落傾向にあります。
コメの流通に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授は、価格が下がってきた要因を次のように指摘します。
宮城大学 大泉一貫名誉教授
「業者が抱え込んだ過剰米、在庫を放出しないと来年のコメが買えない。キャッシュに変えておかなければいけないということ。だから損切りしてでも売りたいということで、価格が下がってきた」
農林水産省によりますと、去年の主食用米の需要量が694万トンから711万トンなのに対し、生産量は748万トンでした。
大泉名誉教授は卸売業者が多くの在庫を抱える「コメ余り」の状況となっていることから、今後も価格は下がり続けると分析します。
宮城大学 大泉一貫名誉教授
「業界の人たちの動きによって不確定要素はあるが、ほぼ3000円を目指して下がってくるだろうと考えられる」
中東情勢の緊迫化による燃油高騰で、農業機械の運用コストが高くなっているものの、需給環境を踏まえると価格には反映されにくいと予測します。
その上で、最も安くなるのは、新米が出回り始める前の7月ごろとなる見込みだといいます。
宮城大学 大泉一貫名誉教授
「一番安いときに買いたいと思ったら、7月ごろに25年産米を買うのが一番安い価格になる可能性がある。ブレンド米や雑銘柄と言われているが、そういった物に関しては、3000円を切る可能性も視野に入っている」