手触り感や耳で聞いてデザインを感じ、誰でもファッションが楽しめる新たな社会を目指します。
東京・日本橋の高島屋が29日から期間限定でオープンしたポップアップストア「Fashion for ALL your SENSES」。
テーマは、全ての人がファッションを楽しめる「インクルーシブファッション」です。
売り場の床には「ウキウキ」の文字。
売られているのは、刺しゅうやレースなど立体的な手触りが楽しい“ウキウキ”するデザインのTシャツやカットソー。
他にも“キラキラ”のコーナーには、ラメが華やかなものや光に反射するプリントが施されたもの。
“ひんやり”のコーナーには、接触冷感素材を使ったものが並びます。
この取り組みは、高島屋が視覚障害者などとともに企画。
服のデザインを「オノマトペ」や「音楽」など視覚だけに頼らないあらゆる感覚に落とし込んでいます。
さらに、グラフィックアートが印象的なTシャツに近づくと、頭上にあるスピーカーからTシャツのデザインをイメージした音楽が流れてきます。
「聴覚」を通じてデザインを感じてもらう仕掛けになっています。
訪れた人は「見た目だけではなく耳と五感で楽しんで、みんなが洋服を選ぶのがすごく初めての感覚、エンターテインメントみたい」と話していました。
高島屋が視覚障害者と企画して服を販売するのは、2025年に続き2回目。
今回はブラインド・コミュニケーターを含む視覚障害者8人がプロジェクトに参加し、直感で共感できる商品提案の仕方を追求しました。
その結果、見いだした工夫が「オノマトペ」だったといいます。
ブラインド・コミュニケーター・石井健介さん:
1人参加した女性が試着して、試着室から出てきたときに「このTシャツ着たときにすごくいい音がしました」と言った。僕もびっくりしたが、1枚のTシャツを見えない視点からより見ていった感じ。
高島屋MD本部・竹村健太さん:
なかなか難しい部分をファッションという力を借りることによって、みんながカジュアルに楽しく実現できると思う。異なる視点というところのインクルーシブな取り組みは広げていきたい。
大手アパレル5社と協業し目指すのは、さらなる販路拡大と認知向上。
全ての人がファッションを楽しめる社会へ。
インクルーシブファッションは今後、新宿店と大阪店でも展開する予定です。