Bリーグ、そしてBリーグクラブの価値を海外へと広げる成長著しい大会を取材しました。

華やかで活気あふれる統合型リゾートの集積地「マカオ」。
この地を舞台に行われた東アジアナンバーワンクラブを決める大会は、出場クラブ、そしてBリーグにとっても、その価値を国内にとどめない次の成長につなげる機会となっていました。

バスケの東アジアの強豪12クラブが頂点を懸けて争う、東アジアスーパーリーグ「EASL」。

3月に決勝ラウンドがマカオで5日間にわたり行われ、日本からはBリーグの3クラブが参戦。
「宇都宮ブレックス」が初優勝を飾り、賞金約2億3000万円を獲得しました。

2年連続マカオでの開催となったEASL。
バスケ観戦と合わせ、観光という地域経済への効果が期待される中、世界中から観光客が集まるマカオでの開催は、出場クラブにとってもその価値を国内だけにとどめない大きなチャンスとなっていました。

海外バスケファンから日本のクラブの認知が広がっていたのです。

現地にいた台湾のクラブのファンは「日本では一番琉球ゴールデンキングスが好きなチームです。沖縄アリーナにも行ったことがあります。アリーナの施設もすごいし、雰囲気も好きです」と話していました。

さらにEASLは、26もの放送・配信プラットフォームから世界190の国・地域にライブ配信、累計視聴者数は2億3500万人に達したといいます。

琉球ゴールデンキングス・仲間陸人社長:
キングスの名前がアジアに広がっているのを実感します。「沖縄から世界へ」と(ビジョンを)掲げている以上、アジアで勝っていくこと、強くなっていくこと、名前を広げていこうというのは大事な戦略。アジアの大会は意識していきたい。

宇都宮ブレックス・藤本光正社長:
地方都市でありながら世界に進出していく姿を見せることは、まず地元の盛り上げには絶対つながると思う。海外に宇都宮の名前を広げていく、栃木の名前を広げていくことに大きくインパクトを出せているという部分は、この大会に参加する一番大きい意義なのかなと思う。

そして、現地観戦していたクラブのスポンサーも、アジア露出という面に期待を寄せていました。

那須マテリアル・星彰治社長:
(アジアの)取引先から「なんで来るの?」と話になった時、「スポンサーをしているバスケチームがマカオで試合がある」と話すと、みんな「おおっ」と言ってくれる。もう十分メリット出ています。

準決勝から決勝戦が行われる中日には、世界各国から270人ものバスケットボール界のキーパーソンを招待したサミットを開催。

国際交流が行われ、アルバルク東京の林代表は、台湾のプロバスケリーグのCEOから2025年にオープンしたホームアリーナ“トヨタアリーナ東京”を絶賛されていました。

国際試合の舞台裏では、ビジネスの新たな出会いを生む可能性も秘めていました。

若い世代が多く、今後の成長が期待されるアジア市場。
クラブだけでなく、Bリーグにとっても国際化を目指す“次の成長”へ欠かせない大会に。

Bリーグ・島田慎二チェアマン:
日本は遅かれ早かれ人口が減少していく中で、我々は外に出ていくことも、外から日本に迎え入れることも、グローバルに打って出ることが長い意味でBリーグの生き残り…成長戦略の中でもすごい重要。

次のシーズンでは参加チームを16に増やすなど、持続可能なリーグとして東アジアのバスケ文化を盛り上げる「EASL」。

EASL ヘンリー・ケリンズCEO:
多くの国やファンの交流をもたらすことは楽しいです。最終的にEASLがしていることは、みんなを一つにまとめること。意味のあるプロジェクトだと考えています。