岩手県盛岡市上田堤の住宅街にある「中華そば一二三」は、夫婦二人三脚で営むラーメン店です。
メニューはしお味の「一二三らーめん」としょうゆの「中華そば」の2種類で、作るのはご主人の千葉二三男さんです。
湯気とともにおいしそうな香りが広がり、大き目のどんぶりに具が次々と盛り付けられてできあがったのは、しお味の「一二三らーめん」です。
透き通ったスープはほどよい塩味でだしを利かせた味わい、心地よい余韻とコクが楽しめます。
千葉さんは「煮干しとあご(トビウオ)のだし。煮干しだけだと若干さっぱりし過ぎる。あごだしをちょっと入れてみたら、うまみも出ていい感じだった」と話します。
このラーメンの一番のアイデアが「仙台麩」です。
スープをたっぷりと吸って、かんだ瞬間おいしいうまみがジュワッとあふれ出ます。
油で香ばしく揚げた「仙台麩」は、あっさり系のスープにぴったりのトッピングで、やわらかさの中にもしっかりとした食べ応えがあります。
家族で「何かインパクトのあるものがないか」と話し合い、「仙台麩」というアイデアが生まれたと千葉さんは話します。
ラーメン店で修業せず自己流でやっているという千葉さんは、東京都の日本料理店など主に和食の世界で腕を磨きました。
だしやトッピングにはその経験が生かされていて、個性的な一杯となっています。
もう一つのメニュー、しょうゆ味の中華そばはやさしい味わいです。
子どもも食べられるよう強い味つけはせず、だしは煮干しだけを使い、野菜を煮込んだスープを加えて甘みも利かせています。
店名の「一二三」は、夫婦の名前に由来しています。
妻・一恵さんの「一」と、ご主人・二三男さんの「二三」を合わせて「一二三」という店名にしました。
「小さい店でいいから、一度はやってみたい」という夢があったと話す千葉さん。
「二人とも年なので健康に気を付けて、地域の皆さんやお客さんに感謝の気持ちを込めて、(これからも)今まで通りラーメンを作っていく」と話していました。