避難所の運営費をだまし取った罪に問われている、社会福祉法人の前理事長の初公判がきょう金沢地裁で開かれました。被告は起訴内容を認め、検察側は懲役3年6カ月を求刑しました。
詐欺の罪に問われているのは、羽咋市の社会福祉法人弘和会の前理事長、畝和弘被告(57)です。
起訴状などによりますと、畝被告はおととしの能登半島地震の際、自身が運営する施設内に「福祉避難所」が開設されたのを悪用し、架空の人件費を計上したうその書類を提出。羽咋市から現金およそ400万円をだまし取ったとされています。
28日の初公判で、畝被告は「すべて認めます」と起訴内容を認めました。その一方で、「間違った知識と解釈で行ったことであり、積極的に市をだまそうとはしていない」と主張しました。検察側は、「うその勤務表を部下に作らせるなど、被災者に使われるべき公金を不正に受け取った行為は非常に悪質」として、懲役3年6カ月を求刑しました。
一方、弁護側は「逮捕前に、不正受給とされた期間に受け取った全額にあたる7500万円あまりを返還しようとしたものの、市に拒否された」と主張。現在も被害額を返還する意思があるとして、執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は28日で結審し、判決は来月11日に言い渡されます。