4月に入り冬眠明けのクマの出没が住宅街などで相次いでいます。
こうしたクマ出没に警報も出される事態の中、300kg級の巨大なクマも捕獲されました。

27日午前8時半ごろ、北海道北部の苫前町で地元猟友会のハンターが撮影した映像に映っていたのは、箱罠の中で大きなうなり声を上げる巨大なヒグマ。
近づいていくと、ヒグマは箱罠の中で暴れ、襲いかかろうとしてきます。

その凶暴さに、長年ヒグマを見てきたベテランのハンターも恐怖を感じたと話します。

苫前町猟友会・林豊行会長:
今回のクマは荒々しいっていうか、いくら銃を持っていても近寄りがたい。そういう恐怖感は十分感じますね。扉が壊されたりする可能性があると思うくらい激しい威嚇をしてくるんですよ。

猟友会によりますと、捕獲されたヒグマの体長は2m15cm。
体重は330kgにも達するといいます。

苫前町猟友会・林豊行会長:
冬眠する前の去年の秋の状態だったら、あくまでも推定ですけど400kgくらいはあったんだろうと思いますよ。

冬眠前の体重は400kg級の可能性もある規格外の存在。
さらに「イット!」では、このヒグマが罠の檻に入る瞬間を捉えた映像を入手しました。

暗闇に光る目。
檻の中に頭を突っ込み、その後、捕獲されたクマ。

この時はおとなしい様子でしたが、人を見た瞬間、その凶暴性が爆発していました。

4月に入り北海道では、早くもヒグマの動きが活発化しています。
26日は北海道西部の島牧村の山中で男性ハンターがヒグマに襲われ負傷。

その緊迫した現場を目撃した仲間のハンターは「(弾が)5発6発当たっているのに(男性を襲ったクマは)それでも死ななかった。それで振り返って男性に向かってきて、男性に覆いかぶさった。あんなにしぶといクマは初めて見た」と話します。

ハンターを襲ったクマは体長約2メートルのオスで、体重は280kgだったといいます。

さらに、各地でも“春グマ”の出没が相次いでいます。

青森・階上町の住宅街に設置された防犯カメラには、25日の午後4時半ごろ、住宅の敷地内を体長1メートル以上のクマが駆け抜けていく様子が映っていました。

クマが出た家の住人:
住んでいる場所は住宅街でクマとは無縁かと思っていた。

防犯カメラに映ったクマは道路を渡って茂みの中へ入っていきました。

ツキノワグマ出没警報が発令中の青森県。
この日は通学路にもなっている道路にクマが出没しました。

クマが出た家の住人:
学生さんがけっこう歩いている道路なので、たまたまいたらどうなったんだろう…怖いですね。警戒しないと危ないなと思いましたね。

25日には秋田市の高齢者施設に体長約1メートルのクマが出没しました。

ゴールデンウィークを前に秋田県では連日、クマの目撃情報が寄せられていて、4月だけでもすでに330件を超える異常事態に。

秋田・潟上市でも28日朝、クマが出没。

現場近くで牧場を営む女性は「夕方の餌やりとか周りも暗いので、いつ出てくるかわからなくて、そわそわしています。(Q.牛がクマに襲われたら?)怖いですね…」と話していました。

過去には、自動ドアが開いたことでクマが建物内に侵入してしまう事態も発生。
そのため、こうしたクマに備える動きも。

潟上市では、急きょ自動ドアを停止するなど対応をとっている場所もありました。

4月に出没が相次ぐ“春グマ”ですが、どのような特徴があるのでしょうか。

岩手大学農学部・山内貴義准教授:
餌を一生懸命探している時期で、体力的にはかなり落ちている。去年の秋に里の味を覚えた個体、学習してしまった個体が多く出没している。4月にこんなに出るのは過去に事例がない。今後どうなるか予想がつかない。

ゴールデンウィークとなる中で、各地では対策に追われるなど警戒も高まっています。