秋田市では市街地でのクマの目撃情報が相次いでいます。4月の目撃件数は近年の数をはるかに超えていて、住民は不安を募らせています。

高齢者施設の職員:
「あ、いた。草食べてる。怖い怖い」

25日午前9時ごろ、秋田市浜田の高齢者施設で職員がクマの姿を撮影しました。そこには、クマが施設の敷地内で草を食べている姿が捉えられていました。

クマが窓越しにちらりと視線を送り、職員の様子をうかがっているような姿も見られました。

伊藤晴子記者:
「木々が生い茂った道沿いに、クマが目撃された高齢者施設があります」

この施設では、利用者の外出時間を短くしたり、職員が複数人で移動するなど対応に追われました。

施設の周辺では不安の声が聞かれ、生活への影響も出ています。

自動車整備業者:
「クマはシンナーのにおいに寄ってくる、という話を塗料メーカーから聞いた。廃シンナーはドラム缶に廃棄して、帰るときはしっかりシャッターを閉めて、結構気を付けている」

障害福祉サービス事業所の職員:
「公共のバスを使って通所する利用者がいる。その人に対して、27日からバス停からの送迎対応をして、利用者の安全確保を図っている」

施設から1.5キロほど離れた浜田小学校の近くでは、民家の敷地に入っていくクマの姿が目撃されました。

住民:
「お客さんが来て話をしていたら、クマがビューンと。1メートル20センチはあるようだった」

一方、クマの目撃は市の中心部に近いエリアでも。

菅原咲子アナウンサー:
「クマが休耕田を移動する姿が目撃された。民家にかなり近い場所」

秋田市大住南の住民によると、クマが休耕田と民家の間の道路を行ったり来たりする様子が目撃されたといいます。

近隣住民:
「去年はこの辺りにはクマが出なかったので、実際にいるとなると怖い。秋は特に、敷地内のカキの木に実がいっぱいなって狙われると思うので、カキの木を切ってなくそうと話していた」

休耕田の一部では草が伸びたままになっていて、「今後もクマが身を隠す場所になるのでは」と不安を口にする住民もいました。

県によりますと、4月に入ってから27日午後5時までに寄せられたクマの目撃件数は323件で、2024年4月全体の70件、2025年4月全体の85件を大幅に上回っています。

県は、県内全域にツキノワグマ出没警報を出して、「自分が活動するエリアの目撃情報を確認し、対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

秋田テレビ
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