26日、熊本市動植物園で飼育員がサイに突き上げられ重傷を負った事故についてです。

飼育員は複数のスタッフによる作業手順の確認を行わず飼育室に入っていて、安全確認が不十分だった可能性があることが分かりました。

【尾谷いずみ キャスター リポート】
「熊本市動植物園は27日も通常通り開園しています。クロサイ、手前がメスで、仕切りの奥にいるのがオス。いずれも展示スペースに出ています」

飼育員を突き上げたのはクロサイのオス・クラッグ、24歳です。

2本の大きな角があり、体重は約1.5トンあるということです。

園内では27日も家族連れなどが訪れ、クロサイの様子を見る姿もありました。

【来園者】
「安全管理に問題があったかどうか分からないが、(今後は)ないように気を付けてもらいたい。飼育員さんは大変ですよね」

事故は26日午前10時50分ごろ、クロサイの飼育室の中で起きました。

50代の飼育員の男性がオスとメスのペアリングの作業を行うため、飼育室に入ったとき、オスのクロサイと鉢合わせしてしまい、角(つの)で突き上げられ、転倒。

男性飼育員は飼育室の柵で頭を打ち、頭蓋骨と頸椎を骨折するなどしましたが、命に別条はないということです。

【来園者】
「動物相手のことなのでリスクがあると思うが、日々世話をしてくれている飼育員たちはすごいと思うし、命に別条はないということだが、早く回復してほしい気持ちでいっぱい」

【熊本市動植物園 松本 充史 園長】
「市民、来園者、関係者の皆さまにご不安、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」

27日午後、熊本市動植物園が記者会見を開きました。

動植物園によりますと、26日は負傷した男性飼育員と30代の男性飼育員の2人が担当。クロサイのオスを飼育室に誘導中に事故が発生しました。

飼育員が飼育室に入る際には、クロサイと接触しないように遠隔で仕切り扉を閉め、安全を確認することがルール化されていました。

しかし、今回、飼育員は仕切り扉が閉まっていると思い込み、専用の通路から飼育室に入室。発情期で神経質になっていたオスのクロサイと鉢合わせし、2回突き上げられたとみられています。

また、もう一人の飼育員は当時、飼育室のある建物にはおらず、複数のスタッフによる作業手順の確認も行われていなかったということです。

熊本市動植物園は「安全確認が不十分だった可能性がある」とし、園全体で安全管理体制の総点検と見直しを行い、再発防止に取り組むとしています。

テレビ熊本
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