新人刑務官が、受刑者とのコミュニケーションを学ぶ研修が行われました。
受刑者の立ち直りに重点を置く「拘禁刑」の導入からまもなく1年。
刑務官に求められている”対話”とは。
受刑者との対話について学んだのは、この春採用されたばかりの18歳から29歳までの新人刑務官37人です。
先週から、刑務官としての心得や基礎知識を学ぶ研修が行われています。
刑務官たちは、これまでの研修で感じたことなど、「自分のこと」について向かい合って話します。
講師を務めるのは元刑務官で福山大学の中島学教授。
対話を通じて、受刑者だけでなく自分自身の事を知ることも大切だと話します。
【福山大学 中島学教授】
「この人のことをどれだけ知っていたのか、この人のことを理解するためには私は何ができるのかという自問自答」
去年6月から導入された「拘禁刑」では、受刑者の年齢や特性に応じて個別の「更生
プログラム」を用意し、刑務官は受刑者に対し、よりきめ細やかな指導を求められるようになりました。
中島教授は、対話を重ねる中で、受刑者の考えや人となりなどを深く知り、立ち直りのために何ができるのか、自問自答することが必要だと話しました。
【新人刑務官】
「入る前は感情論ベースで悪いことをした人間には罰を与えるという気持ちではありましたけれども、刑罰を与えるというよりは社会に復帰した際にどう生きていくかということを指導できればと思っています」
取材した竹内記者によりますと、拘禁刑の導入によって、刑務所などの矯正施設は、受刑者を「懲らしめる場」から「立ち直りの場」に大きく転換し、刑務官には、「厳しい管理」と「柔軟な指導」の両立が求められるようになりました。
拘禁刑導入からまもなく1年が経とうとしていますが、受刑者の再犯防止のために刑務官がどのような存在であるべきか、いま研修を受けている新人だけでなく、すでに現場にいる刑務官も含め、組織全体の試行錯誤が続いています。