それは、「日が当たる場所」と「高温多湿な場所」。

ダニは明るい場所に出てくることは少ないので、日当たりの良い場所に置くよりも暗い場所に設置した方がたくさん捕獲できます。

また、お風呂場の脱衣所のように、高温多湿になる場所では持続効果が短くなったり、粘着シートの効果が落ちたりしてしまいます。

高温多湿な脱衣所などではシートの効果が小さくなる可能性も(イメージ)
高温多湿な脱衣所などではシートの効果が小さくなる可能性も(イメージ)

ベッドに設置する場合なども、寝たときに体の真下にあたる位置にダニ捕りシートを置くと、体温や寝汗によって高温多湿になるので、効果が落ちやすいといえます。

ベッドでは、枕の脇や足元など、体が直接乗らないような端のほうに設置しましょう。

ちなみに、ベビーベッドやペット用のベッドなどにも設置できますが、お子さんやペットが触れたり舐めたりすることがないよう、カバーの内側に入れるなどの工夫ができると安心です。

使用期限が来たらゴミ箱にポイッ

メーカーが定める使用期限を迎えたら、徐々に誘引剤や粘着シートの効果が低下し、やがてダニを捕獲できなくなるので、忘れずに交換しましょう。使用期限は1~3カ月に設定されていることが多いです。

使用期限前後で交換すれば、粘着シートの効果は継続しているので、ダニ捕りシートを持ち上げたときに捕獲したダニや死骸がこぼれ落ちることはありません。そのままゴミとして処分すれば大丈夫です。

直接手で持ちたくない方やそのままゴミ箱に捨てるのは気が引けるという方は、交換する際にビニール袋などに入れて、口を縛ってから捨てると安心かもしれません。

直射日光・高温多湿を避けて保管

ちなみに、使い切らなかったダニ捕りシートは直接日が当たらず、高温多湿にならない場所で保管してください。害はありませんが、お子さんやペットの手が届かないところだとより安心です。

封を開けてしまった場合は、開け口をテープで留め、チャックつきのポリ袋に入れて保管するのがお勧めです。なるべく空気に触れないようにすることで、効果を持続させることができます。

アース製薬株式会社 赤穂研究部 生物飼育マイスター 有吉立さん
アース製薬株式会社 赤穂研究部 生物飼育マイスター 有吉立さん

ダニ捕りシートは、使用方法や期限を守って使うことで、ダニの大量発生を食い止めることができます。数カ月に1回交換するだけでいいので、今日からでも始められる対策といえるでしょう。

有吉立(ありよし・りつ)
アース製薬株式会社 研究開発本部 赤穂研究部 業務推進室 学術推進課 生物飼育マイスター。

取材・文=有竹亮介

有吉立
有吉立

アース製薬株式会社 研究開発本部 赤穂研究部 業務推進室 学術推進課 生物飼育マイスター。兵庫県出身。東京の美術学校を卒業後、家具店店員、陶芸教室講師などを経て、1998年にアース製薬に入社。害虫の飼育員となり、現在までに100種類以上の虫を飼育。「害虫でも、その生態を知れば怖くない』と話し、講演やメディアにも出演。著書に『きらいになれない害虫図鑑』(幻冬舎)。