アルツハイマー病の新たな治療法開発につながると期待される発見です。東北大学などの研究チームは、アルツハイマー病で生じる記憶障害の原因がドーパミンという物質の不足にあることを発見したと発表しました。
発見したのは東北大学大学院の五十嵐啓国際卓越教授などの共同研究チームです。
研究チームはマウスで実験を行い、アルツハイマー病のマウスの記憶障害の原因が記憶を作り出す脳領域の「嗅内皮質」におけるドーパミンという物質の不足だと突き止めました。
また、「嗅内皮質」のドーパミンを増やすことで、アルツハイマー病のマウスの記憶障害が改善したということです。
一方、ヒトについても同じことが言えるかは、さらに研究が必要だということですが、研究チームは今回の発見がアルツハイマー病の新しい治療法開発につながることが期待されるとしています。
東北大学大学院医学系研究科 五十嵐啓国際卓越教授
「ものすごく時間がかかる実験にこれからなるんだろうと思う。臨床の先生方と一緒にたくさん共同研究をしていかなきゃいけない。ただその先に、それがうまくいったら大きなことだと考えている」
認知症患者のなかでも、アルツハイマー病は7割を占めていますが、根本的な治療法はまだ見つかっていません。