福岡県嘉麻市の母子支援施設で当時4歳の長女を殺害した疑いで母親が逮捕された事件では、内縁の夫が約3年にわたって母子と隠れて同居していたとみられています。
現場はDV被害などを受けて避難している女性などが入居する施設で、県によると入居できるのは母子だけで、中学生以上の男性や職員以外の男性は立ち入れないということです。
警備会社と契約しているほか防犯カメラや非常通報装置なども設置されています。
ところが県警のこれまでの調べによると、殺人容疑で逮捕された水沼南帆子容疑者の内縁の夫(33)は2023年ごろから同じ部屋に同居していたということです。
水沼容疑者はパートに出ていましたが、男は仕事をせずに施設にこもり、外に出たのは1回だけでトイレの際も水を流さないなど周囲に気づかれないように徹底していたといいます。
男は2022年、水沼容疑者にDVに及んだ疑いで逮捕され、これを受けて水沼容疑者は長女を連れて施設に避難しましたが、その後、再び同居が始まり、次女が生まれたということです。
水沼容疑者は同居を拒否しなかったといい、警察は2人の間に主従関係があったとみています。
県によると施設側は男が同居していたことについて「知らなかった」と話し、防犯カメラに映っていたかどうかについても「警察が持って行ったのでわからない」としています。
水沼容疑者は施設内の居室で3月、長女の首を電気コードで締め付けるなどして殺害した疑いで22日に逮捕され、23日に身柄を検察に送られました。
容疑を認め、次女の殺害についてもほのめかす供述をしているということです。
男は事件当時、就寝中だったとみられ、2人の殺害には関与していないとみられています。
県の担当課は「事件の全体像がまだわからないが、(内縁の夫が)侵入したことは間違いないのだろう。県内の他の母子支援施設でも同じようなことが起きてないか確認が必要だと考えている」と話しています。