JR九州の駅の無人化を巡り、障害のある人たちが移動の自由を侵害されているとして、損害賠償を求めた訴訟について、23日、判決が言い渡されました。
大分地裁は原告の訴えを棄却しました。
この裁判はJR九州の駅無人化を巡り、憲法で保障されている移動の自由を侵害されているとして、大分県内に住む障害のある6人が、JR九州を相手取り損害賠償を求めたものです。
2020年9月に訴えを起こし、第1回口頭弁論は翌年2月に行われました。
裁判の前、JR九州は大分市内の8つの駅を無人駅とする計画を発表。2018年から順次無人化を進めてきました。列車に乗り降りする際にサポートが必要な人が無人駅を利用する場合には、電話などで事前の予約が必要となっています。
裁判でJR側は「障害者の列車の利用を制約するものでもない」などとして、訴えの棄却を求めていました。
またこの裁判が始まった後の2022年12月、津久見駅で視覚障害のある高齢の女性が列車にはねられ、亡くなる事故が起きました。
この事故が発生した時間帯に駅が無人だったことについて、原告は有人駅だった場合、救助ができた可能性があることを指摘。
一方で、JRの社員は証人尋問の中で、「有人駅でも無人駅でも対応は変わらない」と述べていました。
23日の判決言い渡しで大分地裁は原告の訴えを棄却しました。