2026年4月、ブロッコリーが国の「指定野菜」に追加された。
指定野菜とは「消費量が多く、国民生活において重要な野菜」と農林水産省が位置付けているもので、
いわば食卓の「レギュラーメンバー」に指定された「ブロッコリー」。今回、その背景や生産者の反応などを取材した。
52年ぶりの「指定野菜」に追加
「指定野菜」には、これまでにジャガイモ、ニンジンやタマネギなど14品が指定されていて、そこにに加わったブロッコリー。新たな追加は1974年のジャガイモ以来、52年ぶりとなる。
ブロッコリーはタンパク質やビタミンが豊富で、様々な料理に使われるお馴染みの野菜だ。取材に訪れると、大分市のスーパー、マルミヤストア金池南店でも青々としたブロッコリーが並んでいた。

生産者も「大変喜ばしい、ブロッコリーの良さを知って」
青果主任の川野健人さんは「指定野菜になったことで、農家と消費者両方にメリットがあると考えている。買いやすい価格でブロッコリーが供給できると期待している。さらにその人気も増していくのでは」と話す。
県内のブロッコリーの出荷量は299トン。県の北部を中心に生産されている。こちらは10年以上前からブロッコリーを生産している宇佐市の営農組合の畑です。
組合では指定野菜となったことを歓迎していて、さらに多くの人たちに県産ブロッコリーを食べてほしいと話しています。
ブロッコリーを生産する橋津営農組合「よりもの郷」の松本隆理事は「大変喜ばしいこと。消費者にもこの機会にブロッコリーの良さを知ってもらいたい」と話している。

「指定野菜」に認められるとどうなる?
ここからは指定野菜という制度を詳しくみていく。これは、国が重要だと認めた野菜を国民に安定的に届けるための制度で、その15品目めとなったのがブロッコリーである。
豊作などで価格が大きく下がった場合には国から生産者に補助金が出される。つまり農家の立場からすれば、ブロッコリーは収入面で安心感が持てる野菜となり、それによって生産が安定する。消費者にとってはいつでも購入しやすくなるというわけである。
ブロッコリーが追加された理由は、需要が伸び続けているからである。
出荷量は1990年と比べると、約30年で2倍ほどに。また1人あたりの購入量は約3倍になっている。

需要増の背景には筋トレブームも?
農林水産省の担当者は、伸び続けている背景には調理しやすいことのほか、健康志向の高まりが背景にあるのではと話していた。近年「筋トレ」もブームとなっているが、高タンパク・低カロリーのブロッコリーを好んで食べる人も多いようだ。
指定野菜となったことで、大分県内でもブロッコリーの生産の増加が期待されている。

