ここから今シーズン通して取材を担当した岩部さんです。よろしくお願いします。
【岩部】
よろしくお願いします。
【原竹】
県産ノリの日本一が確実になりましたね。
【岩部】
4年ぶりの日本一ということで、生産者や漁協の方からも明るい表情が見えていました。
モニターをご覧ください。
こちらは、ノリの販売枚数です。
直近の数年間しかありませんが、4年前までは実に「19年連続」で佐賀がずっと日本一でした。
【キャスター】
真ん中の3年連続「2位」が悔しいですが、1位を奪還できそうでうれしいですね。
【岩部】
続いてはこちらです。
販売額も、同様に兵庫県の数字が落ちて、佐賀県が1位となる見込みです。
では、なぜ持ち直すことができたのでしょうか。
その背景には新たな試みもありました。
【県有明海漁協 西久保敏組合長】
「この4年間辛かった・・とても不安だった。ノリがとれるまでは。また今年もとれなかったらとんでもないことになると思って」
胸をなでおろす西久保組合長。
佐賀が日本一を誇ってきた県産ノリはここ3年、海の栄養塩不足による色落ちに苦しんできました。
しかし、今シーズンは・・・。
【ノリ漁業者 田中慎弥さん】
「黒さもありますし艶、味も非常にいいので、努力が報われたという感じですね。ほっとしてます」
黒くて艶がある初摘みのノリ。
過去3年は色が抜けて茶色っぽくなっていますが今シーズンはしっかりと黒々としているのがわかります。
さらに、1万枚に3枚しかないといわれる県産ノリの最高級ブランド「佐賀海苔有明海一番」も2年ぶりに認定されました。
県有明海漁協は前半の秋芽網ノリが好調だったことが今シーズンの結果につながったとしています。
そのポイントの一つが種付けの時期です。
【岩部】
「午前6時半の有明海です。4年ぶりの日本一奪還に向け漁業者がノリの種付け作業を行っています」
【県有明海漁協 西久保敏組合長】
「初めて11月に入っての採苗だった。去年が採苗してから海の中の水温がちょっと上がったりしておいしいノリがとれなかった。今年はとにかく枚数よりももともとの佐賀のおいしいノリをとることを目標にしましょうということで」
種付けに適している水温は23度。
しかし、今シーズンは台風が来なかったことで海水が混じり合わず水温がなかなか下がらなかったため史上最も遅い種付けとなりました。
【県有明海漁協 西久保敏組合長】
「たぶん今までになく絶好の採苗日と思いますよ。水温も下がっている」
解禁日を遅らせたことで順調に水温が下がり、養殖に適した環境となりました。
また、もう一つのポイントは秋芽網ノリの時期に赤潮が発生しなかったことです。
【県有明海漁協 西久保敏組合長】
「栄養分の数字てきにはものすごく低かったがプランクトンがいなかったのでノリだけが栄養を吸収できた」
今シーズンも海の中の栄養塩が不足していたものの同じ栄養塩を餌とするプランクトンが発生しなかったためノリの養殖に影響しなかったといいます。
このほか、シーズン前の夏場から漁業者が海底の土をかき混ぜたり二枚貝を放流したりと漁場の改善に取り組みました。
こうした努力も実を結び今シーズンは4年ぶりに日本一の座が見えています。
【県有明海漁協 西久保敏組合長】
「全地区(ノリが)とれた。これが一番の喜び。金額はもう間違いない過去最高。今までそういう金額上がったことない。できるなら枚数・金額とも日本一になれたらという思いはある」