【野川諭生アナウンサー】
京阪シリーズも4週目を迎えましたが、きょうでフィナーレです。
最後は京阪電車を見て乗って体験するミュージアムへと旅立ちます。
それでは…。そのミュージアムは…。
京阪電車の樟葉駅目の前のショッピングモールの中にありました。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「中西さんこの辺りにレジェンド車両たちがいるという噂を聞いたんですが…」
「そうなんですよ。このショッピングモールの中に素晴らしいものがありますから」
「あら?と言っている間に…」
「見えます」
「見えましたね。これはすごい」
「お子様に喜んでもらうために実物の車両。京阪を代表する特急用車両3000系と、当時、技術の粋を、魂を込めた車両5000系」
「これだから何回も言いますけど、ショッピングモールの中なんですよね」
「そうなんです。お子様や皆さんに憩いの場として扱ってもらいたい。使ってもらいたい」
SANZEN-HIROBAは京阪電車の往年の名車やジオラマなどを展示する、鉄道ミュージアムです。
入場は無料で、昔から京阪に根付く、『進取の精神』を感じることができる場所になっています。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「これが5000系でございまして…」「いいですね~」「京阪の象徴する京阪カラーといいますか」
「そうですね。このグリーンベースの車両ですけども。名車でしたけどもね」
「そうですね。もうラッシュはすごく早くですね、中間時は座席がちゃんとあって。いい…」
「あー!ちょっと待ってくださいね。ここから先、ぜひ見てる方には、実際にちょっとその部分見ていただいて」
「そうですね」
5000系は一見すると、何の変哲もない普通の車両に見えるのですが…。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「いわゆるロングシートが並んでおりますね」
「通勤車両ですね」
「そうですね、なるべくここの空間を広くするということでございますけども。この車両、ここから何かが変わります。ちょっとその操作を…」
「していただきましょう!」
「いいんですか?」
「いいですよ」
「中西さんにって言おうと思ったんですが?」
「いえいえ」
その秘密の機構のスイッチは運転台にありました。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナO】
「変身ロボットアニメかのようにですね、すごい動き方をしますので。よっ!お!おー!」
(※座席が上昇して)「はははは。すばらしいですね。これは鉄道史に残る名車両ですよ。
先ほどまで皆さん、ここに繋がりのようにロングシートがあったのを覚えてますかね。今どうなりましたかというところなんですが、座席が上に上がりました。これは中西さん、何度見てもですね、胸が踊ります」
「そうですね」
「いやー感動です。ラッシュ時、片面3つの扉があるところを5つの扉にするという。で、乗り降りをスムーズにして、そこで列車の本数を増やしたりとか、そういうところに時間を生み出した」
「そうですね」
5000系は高度経済成長期の1970年に登場した片側に5つの扉を備えた多扉車です。
ラッシュの時以外は座席が昇降するギミックで扉を2カ所閉鎖して座席になるという、奇想天外な車両でした。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「停車時分も短くなりますからね。当時の資料によりますと60秒かかっていたのが40秒で。20秒短縮です」
「ですからラッシュアワーの時間をククククッと早くしていくというところと。お客さんの日中の座る機会の増加。ここを両方成し遂げたという…」
「こういう車両ですが、日本で初ということで」
「京阪さんといえばアイデアをいっぱい生み出してここまで発展されてきた会社ですから」
続いては、特急カラーを身にまとった京阪の代名詞、旧3000系です。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「この顔、全体からは昭和な香りもするんですけど。でも、角が取れて柔らかい顔をして、そしてこの特急の伝統のカラーリングの上に京阪特急のハトマークですね」
「平和を象徴するハトマーク」「沿線に石清水八幡宮がありますけども、こちらの神の使いがハトだと」
「よくご存知で。さすが、さすがですね」
「でも本当に私の今日のネクタイピンもそうなんですけれども、これが京阪特急という鉄道界にその名が燦然と輝くブランドですね」
旧3000系が京阪を代表する電車として親しまれた理由の一つが、車体の側面に掲げられていました。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「ここ見てください。このあの上の部分です、テレビカーね。テレビカーのテレビカーたる所以が見えてまいりました。あちらでございます。じゃん!はい、文字通りですね。テレビがついた車両が連結されていたんですよね?」
「そうなんです」
「私の子供の頃までは走っていたので、私も一回だけ乗ったことがあります」
「そうですか、ありがとうございます」
京阪電車はテレビの黎明期からテレビカーと銘打ち、特急型車両に受信機を設置。
この旧3000系からはテレビもカラーになりました。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「実際にこの3000系も旧3000系も中西さん、運転をされていたということですけれども」
「そうですね、現役時代は。車掌の時ですね、19時ぐらいからですね、野球が始まりますので。いろんなファンな方がおられまして、『野球に変えてくれるか』とか言われて、『わかりました!』カチャカチャとチャンネルを変えてですね。基本はNHKなんですけど」
「やはりテレビが登場して、なかなかまだ、各家庭にない時代に登場した設備ですもんね」
「そうですね」
「乗りながらテレビが見られるんですよ。これはすごいことだと思いませんか」
さらにこの車両には当時、世界初の装置が備えられていました。
それが…。
(※シート動く)シートの向きを自動で変える座席転換装置です。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「もうスイッチ一つで全車両がバターンと座席が変わると。向きが変わる、エアーの力で。またこの音が好きな方はええんでしょうね?」
「音だけユーチューブで聞くという方もいらっしゃると思いますけどね」
さらにこの旧3000系は実写の映像を使った運転体験ができるようになっていました。
正面のスクリーンと横にもモニターがついて、実車さながらの体験ができるそうなんです。
【野川アナ】
「では出発しますね。はい、ベルも鳴りましたので」
かつては運転士としても働いていた、中西指導員のもと、運転体験スタートです。
【野川アナ】
「モーター音が」
運転体験は1回20分ほどで、3つのコースの中から体験する区間を選ぶことができます。
名車の運転台に座れるプライスレスな時間でした。
【京阪電気鉄道広報部 中西一浩係長・野川アナ】
「はい、駅に入ります。3分の1位行ったらブレーキしましょう。はい、もっとブレーキ。ちょっと緩めましょう、緩めましょう」
(※野川アナ電車を止めて)「お疲れ様でした!どうでしたか、実際に運転してみて?」
「運転してみると改めて加減速の難しさ。そして結構頻繁な、このノッチの入れ替えなんかも非常に難しいなと」
私の愛だけで突っ走ってお届けしてきました、関西の大手私鉄、京阪電車シリーズ。
京阪電車の開業100周年に向け、トータルデザインを手がけ、広島と大阪をつなげてくれたGKデザイン総研広島。
そして、京阪電車に感謝、感激です。
ありがとうー!