明治時代、蝦夷地の開拓のため福井から北海道へ移住した人たちが持って行った石の仏像が、約130年ぶりに福井に帰ってきました。
         
吉田圭吾アナウンサー:
「約130年ぶりに福井に戻ってきた仏像は、笏谷石製で高さ約40センチの石仏です」
  
この「聖観音菩薩坐像」は、蝦夷地開拓のため1899年(明治32年)に入植した福井市境寺町の寺本久左衛門さんが、北海道に持って行ったものです。
   
稚内にほど近い天塩町に移住した寺本さんらは、現地に建立した神社にこの石仏を祀り、厳しい開拓生活を乗り切るための心の支えにしてきました。
 


しかし、過疎化に伴い神社は取り壊され、寺本久左衛門さんのひ孫にあたる敏幸さんが、自身が住む神奈川県で保管していました。
  
寺本敏幸さん:
「満足感で一杯です。石仏を将来、自分たちがいなくなった時に誰かに守ってもらえる状況を作りたかったので、引き継いでもらえる方にお渡しできた喜びがある。当時は(福井県民の)100人に1人が移住していたことを感じてもらう資料になって、愛してもらえればうれしい」と話しています。
  
この石仏は、4月25日から県立こども歴史文化館で展示されます。
       

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