京都府南丹市で11歳の男子児童・安達結希さんが行方不明になってから、3週間が経過しました。
12日には、安達さんが通う園部小学校からおよそ6キロ離れた山中で、安達さんが行方不明になった当日に履いていたとみられる靴が新たに発見されました。
13日放送の関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」では、元警視庁捜査一課の刑事・高野敦氏が解説。
靴が発見された場所と安達さんの通学用かばんが見つかった場所が離れていることなどから「事件という見立てというのが非常に強くなってきたと言えるのではないか」と指摘しました。
■「かなり急勾配の山肌を木々につかまりながら登っていく様子も」
今回靴が見つかったのは、京都府警が4日前から規制線を張って捜索を続けていた山の中です。
捜索は急な斜面で行われており、現場を中継した秦令欧奈アナウンサーは「かなり急勾配の山肌を木々につかまりながら登っていく様子も確認できました」と伝えました。
【秦令欧奈アナウンサー】「12日に行われた捜索では、午後4時頃、捜査員がブルーシートを設置して作業する様子が確認でき、その後靴が確認できました。
見つかった靴は、底の部分が白い、黒のスニーカーで、安達さんの情報提供を呼びかけるチラシに載っていた靴と特徴が似ています」
見つかった靴について、高野氏はこう分析します。
【高野敦氏】「見つかった場所というのが、4日間連続でシャベルを持って警察が捜索していた場所ということは、警察がそれなりにここに何かがあるだろうという確信を持って捜索をしていて、その確信どおりに物が出てきたということですね。
『重要参考人』などから、携帯電話等のGPSの位置情報や、車のカーナビの走行軌跡等で行動した範囲を洗って。
その行動範囲の先で、『なぜこの行き止まりのところに行ったんだろう』というところから疑問に思い、そこを徹底的に捜索していたという可能性が十分にあるのではないか」
この場所は山深く、地元の人でも「年に1回入るかどうか」という場所をピンポイントで4日間捜索し続けた背景には、警察の確たる根拠があったとみられます。
■発見された靴は、底の部分が白い黒のスニーカー
発見された靴について、当初は靴が埋められていた可能性も念頭に置いていたと高野さんは述べます。
しかし、靴が比較的きれいな状態であることから、「地面の上に置かれていた」可能性が高いのではと指摘します。
【高野敦氏】「(靴の)白い部分が白いので、山の中の湿った土の中にずっと埋まっていたという感じは、画像を見る限りはあまりないのかなと思います。そうすると、どこかに地面の上に置いてあったという状況なのかもしれない」
■通学用かばんの発見現場から靴発見現場まで「歩くことはまず考えられない」
今回、靴が「発見された場所」は、先月29日に通学用かばんが見つかった場所から車で約10分かかり、近隣住民の方に話を聞くと、「歩くことはまず考えられない」とされる距離です。
高野さんはこの状況を次のように整理します。
【高野敦氏】「通学用かばんだけであれば、本人が投げ捨てたという可能性も残っていたと思うんですけど、ここから靴が出てしまうと、ここで脱ぐ意味も分からないし、第三者が関与している印象を持たざるを得ない」
さらに、靴の発見場所の地理的条件も指摘しています。
【高野敦氏】「小学生の男の子がここの奥地に入ってわざわざ靴と履き替えるとか、偽装をするというのはちょっと考えにくい。ここで小学生が靴を脱いで奥地に入るとか、ここで靴を履き替えて別に行くというストーリーは非常に考えづらい」
■現場では警察犬も投入
捜索では警察犬も投入されています。
高野さんは警察犬の能力についてこう説明します。
【高野敦氏】「警察犬は排気ガスに弱いが、山の中では非常に強い。靴は足の汗で匂いが残りやすく条件は良いが、3週間経過して雨も降っていることから、匂いを追えるかどうかは微妙なところ」
発見された靴から指紋がみつかる可能性については、「布から指紋は採取しにくいが、プラスチック部分が残っていれば可能性はゼロではない。素手で持った人物がいれば、汗などからDNAが検出できる可能性は十分ある」と説明しました。
■今後の捜索の方向性は
高野さんは、今後の捜索の方向性について、「警察は捜索と家出等の2方面での捜査を進めていたと思われていたが、今回の靴の発見により、家出の線ではなくて、事件という見立てというのが非常に強くなってきたということは言えるのではないか」ということです。
警察がこのエリアを集中的に捜索した理由について、高野さんはGPSやカーナビのデータ解析に加え、「目撃情報があった可能性もある」とも述べています。
【高野敦氏】「捜索はほかの遺留品がまだある可能性があるので、今の現場も調べなければいけない。もし重要参考人などの携帯やカーナビの位置関係から今回の捜索が行われたのであれば、関連するほかの場所もどんどん捜索していかなければいけない。
捜査という側面では、重要参考人を根拠にして今回の捜索が行われたのであれば、『あなたはなんでそこに行ったんですか?どうしてそこから靴が出るんですか?』ということを取り調べによって本人に関連させて自供させるというフェーズにはこれからなっていくのではないか」
一方で、すべてを決め付けることへの慎重な姿勢も強調しました。
【高野敦氏】「家出を手伝っているという形で誘拐をした人がそこに物を置いたという可能性もある。誘拐した犯人が少年を匿いながら逃走して、物を置いていったという可能性もある。物事を断定・決めつけないで、幅広い観点で捜査と捜索を進めていくことが大事」
■情報提供は京都府南丹警察署(電話:0771-62-0110)で受け付け
安達結希さんの特徴です。
・身長およそ135センチ。
・やせ型。
・黒髪で短髪。
・黄色の帽子をかぶっていた。
・『84』の数字のロゴが入ったトレーナーを着ていた。
情報提供は、京都府南丹警察署(電話:0771-62-0110)で受け付けています。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2026年4月13日放送)