大分県内では小学校の入学式のシーズンを迎えていますが、気を付けなければいけないのが子供の交通事故です。
特に「魔の7歳」と言われるほど、小学校に入学したばかりの子供の事故は多い傾向にあります。
事故を防ぐにはどうすればいいのか、取材しました。
こちらはタクシーのドライブレコーダーの映像です。
道路の横断歩道にさしかかると…
対向車が死角となり、見えないところから勢いよく走ってきた子供がタクシーに接触。実際に起きた危険な場面です。
こうした状況で事故が起きると、子供がけがをしてしまうこともあり、注意が必要です。
こちらのグラフは2025年までの過去5年間に起きた県内の交通事故で死傷した歩行者の数を年齢別にまとめたものです。
一番多かったのが小学校の1年生や2年生にあたる7歳で38人。高齢者よりも多くなっています。
事故に遭いやすい年齢であるため、「魔の7歳」と呼ばれています。
特に入学式があり、小学校生活が始まる4月はこれまで家族と一緒に行動することが多かった子供たちが登下校などでひとりで行動を始める時期で注意が必要です。
「魔の7歳」の事故をどう防ぐのか、JAF大分支部に聞きました。まずは大人との違いを知る必要があるといいます。
◆JAF大分支部 今富詠李さん
「周囲を見ているつもりでも視野が狭いので、見えていないうちに、車や自転車が来ていて、事故に遭ってしまうケースがある」
大人の視野は両手を大きく広げたくらいの広さがあります。一方、子供の視野を体験できる装置を付けてみると…
◆TOS梅田雄一郎 記者
「狭いですね。先ほどと比べて明らかに景色が変わりました。この位置でもう見えなくなりました。先ほどと比べて6割から7割くらいでしょうか。明らかに自分の視野が狭くなっています」
こちらは大人と子供の視野の違いを示したVR映像です。
大人の目線では道路を渡る際に右から車を確認ができますが…子供の目線では前の道路しか見えず、迫ってくる車が見えません。
こうした視野の違い踏まえた上で、大人が子供たちに安全な道路の渡り方などを伝えることが事故を防ぐ対策となります。
◆JAF大分支部 今富詠李さん
「右を見て左を見てもう一度右を見て渡りましょうという話をしていると思うが、体ごと動かしてしっかり周囲の安全を確認するようにわかりやすく教えてもらえたら」
もちろんドライバーの交通安全の心がけも大切です。しかし、県内には懸念される状況が…
JAFが行った2025年の調査によりますと、信号機のない横断歩道で一時停止する割合は大分は38.6%でした。これは全国平均の56.7%を大きく下回り、全国ワースト6位です。
一時停止をしないと、子供の急な飛び出しに気が付くのが遅れ、事故につながる恐れがあります。
◆JAF大分支部 今富詠李さん
「登下校中の子供を見かけたり、子供の声が聞こえたら、スピードを落としたり、ブレーキに足をかけたりして、急な飛び出しだったり、突発的な行動に対応できるように準備をしておくことが大切」
希望ある新入学の時期。「魔の7歳」の事故を防ぐために、家庭での交通安全教育のほか、ドライバーの意識の向上も求められます。