三重県桑名市に出来た小中一貫校『多度学園』が、4月8日からスタートしました。この学園の校歌は、児童が生成AIを駆使して自ら作り上げていて、音楽プロデューサーの小室哲哉さんが選定に関わりました。
小室さんが「圧倒的にこれだ」と太鼓判を押した一曲が、新しい学び舎に響き渡りました。
■児童らが自ら…生成AIを使った校歌は“全国初”
子供達の元気な声とともに新たな歴史がスタートした、桑名市の「多度学園」。少子化などの煽りを受けて、多度地区の小・中5校を統合させた、小中一貫・9年間の義務教育学校です。
8日の開校式には、この春から通う2年生から9年生の700人ほどが集まり、新たな学園生活に胸を躍らせました。
総工費はおよそ92億円。人工芝の広場や、みんなで遊べる遊具も備えたおシャレな学び舎に、子供たちの目も輝きます。
そして、子供たちがさらに楽しみにしていたのが、“新しく作られた”校歌です。
多度学園では、1年半前から『生成AI』で校歌を作る「全国初」の取り組みを進めていました。主に手がけたのは、統合前の小学校で当時6年生だった児童達です。
<当時の児童らのやりとり>
「あんまり変わらないか、結構高くなるかの、どっちかな感じかな」
「高すぎても歌いづらいし」
地域への思いを込めて地元の人が考えた700ほどのキーワードを、全国の校歌について学習したAIが厳選して「作詞」します。
その歌詞に合うように、AIが提案する6パターンの旋律の中から、児童たちがそれぞれ「作曲」していきました。
児童ら(当時6年生):
「めったにないことだから興奮しています」
「私たちは未来に多度学園に入学するので、3人で相談して、もっと良い校歌を作っていきたい」
「みんながこれから歌っていく校歌なので、分かりやすく、記憶に残るような曲にしたいなと思います」
■小室哲哉さん「圧倒的にこれだ」
最終候補の4曲からの1曲を選んだのが、音楽プロデューサーの小室哲哉さんです。平成の音楽シーンを席巻した稀代のヒットメーカー「TK」に刺さったAI校歌とは…。
小室哲哉さん:
「編曲を施すなら圧倒的にこれだと思いますけどね。あと言葉の乗り方ですよね、これが1番優れていると思います。僕の意見としては『C』、出来が素晴らしいと思います」
曲作りから1年半、遂に完成した校歌を、みんなで初めて歌いました。
<校歌>
多度の流れは清らかに
澄んだ心に夢のせて
ああ我らは誓う
幸せ創る架け橋に
優しい心を育みて
かがやく笑顔 多度学園
制作に携わった8年生ら:
「『笑顔あふれる多度学園』が良いと思いました」
「爽やかな感じが、多度の自然に合っていて良いと思いました。みんなに歌われるとちょっとうれしい。これからも大切に歌い続けてほしいと思います」
令和の最新技術に郷土愛、さらには「TK」もコラボして完成した新しい校歌。始まったばかりの学び舎で、思い出とともに時代を超えて歌い継がれます。
