中東情勢の悪化でガソリンの供給が不安定となる中、燃料の仕入れができないとして、米子市では販売の休止を決めたガソリンスタンドもあります。
米子市のガソリンスタンド。
電光掲示板には4月11日から燃料の販売を休止するというお知らせ。
その理由が。
イシバシホールディングス・石橋浩一社長:
「すべて出荷規制、品物が出ませんよということ。3月7日からずっと」
見せてもらったのは、卸売業者からの見積書。
出荷規制の文字が並んでいます。
こちらのスタンドでは卸売業者9社から燃料を買い付けていますが、1か月前からこのうち7社からの仕入れがストップ、今後も安定して入荷する見込みが立たないため、販売休止を決めました。
安定した入荷が難しい一番の理由は、こちらのスタンドがいわゆる「独立系」だからです。
石油元売り大手の系列ではない「独立系スタンド」は、平常時は商社を経由して余剰分を安く仕入れることができますが、有事の際は製油所からの納品は大手優先となり、どうしても後回しなってしまいます。
現在はなんとか2社から買い付けることができていますが、仕入れ価格は大幅に上昇。
近くにある大手系列の店舗に対抗するための価格設定を続けたことで、3月は800万円以上の赤字となったといいます。
加えて採算の改善が見込めないことも販売休止の決定打になりました。
仕入れ価格が落ち着き、安定供給の見込みがない限りは販売再開のめどは立たないといいます。
イシバシホールディングス・石橋浩一社長:
「停戦にもなってないので、全く先が見通せない状況です。お客さんにとにかく再開時期は未定ですとしか言えないんですよね」
山陰での生活に欠かせないガソリン。
「確保」そのものが危ぶまれる異例の事態に陥っています。
大手系列のスタンドでは政府の補助金の効果もあり、現時点で価格高騰や販売休止とはなっていません。
しかし、補助金が6月には枯渇するという試算もあり、「独立系」以外でも確保が難しくなるかもしれません。
また、工場の重油、運送会社の軽油、ホームセンターで販売している灯油についても独立系スタンドと同じく商社経由で燃料を仕入れていることから、すでに影響が出始めています。