天皇ご一家の福島訪問では、震災から15年を迎えた多くの県民が励まされた。双葉町の山本敦子さんは、天皇ご一家に伝えたい“いま”があった。

■2021年にはオンラインで
4月6日、東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問された天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは、原発事故で被災した双葉町民と言葉を交わされた。
この時を待ち望んでいたのが、山本敦子さんだ。山本さんは「伝承館」に隣接する施設で飲食店『ペンギン』を2020年から経営し、故郷・双葉町の復興を支えてきた。
コロナ禍だった2021年には、天皇皇后両陛下とオンラインで懇談。避難先の横浜市で中学3年生だった娘の美雅(みか)さんが当初、転校先で馴染めず苦労したことを伝えていた。

■ご一家と直接お話を
あの日から5年。いま。美雅さんは店を一緒に切り盛りする存在になっている。そして、迎えた懇談。
「雅子さまから『ペンギンね』という言葉があり、急にそこの場が和んだ感じでした。『娘も今、店を一緒にやっておりますので』っていう風に申しましたら『元気にやられているんですね』と陛下に言っていただいて、5年前のお話も多分、覚えていてくださっていた」と山本さんは懇談の様子を語る。
和やかな雰囲気のなか、愛子さまは「人気メニューについて」質問されたという。
山本さんが「カツサンドで、女性の方だったら半分だけでおなか一杯になると思います」と答えると、愛子さまは「ボリューム満点で」と話されたという。
山本さんは「『食べたいね』という愛子さまとの会話あったので、次の夢は、カツサンドを召し上がっていただくことです」と話した。

■気持ち新たに
「一生の宝物」という天皇ご一家との懇談。食を通して町の復興を支えていきたいと、思いを新たにする特別な日となった。
山本さんは「『また笑顔を届けてくださいね』って雅子さまが帰りにも言ってくださった。とにかく『笑顔』で。あとは皆を明るくできるように頑張ろうかなと思います」と話した。

福島テレビ
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