この季節おなじみ、福島県富岡町の夜の森の桜並木は4月7日満開を迎えた。花々が咲き誇るなか、天皇皇后両陛下と愛子さまがこの桜のトンネルを初めて訪れた。

■満開の桜のトンネルをくぐり
鮮やかに染まった桜のトンネルのなか、沿道に集まった人に笑顔で手を振られた天皇皇后両陛下と愛子さま。富岡町民は「いやー感無量ですね、夜の森の桜も本当喜んでいると思います。(桜は)地元の誇りですから。本当にはるばる。感無量の心境ですね」と話す。

沿道からは「天皇陛下―」「愛子さまー」と歓声が上がる。満開の桜のような薄紅色のジャケットに身を包んだ愛子さま。「とみおかアーカイブ・ミュージアム」では、富岡町の山本町長から「夜の森の桜並木が復興に向けて町民の心のよりどころとなっている」などと説明を受けたということだ。

■震災後初の富岡町訪問
震災後、富岡町を皇室が訪問されるのは初めてで、ご一家は避難誘導中に被災したパトカーなどを視察され、避難の状況や記録の保存方法などについて熱心に尋ねられた。町民は「この地にも来てくれたかと。本当にありがたく感じていますね。我々は来てもらうだけで感激いっぱいですよ」と話す。

6日から福島県を訪問されているご一家。天皇陛下は「私たち揃って、東日本大震災による被害の大きさを肌で感じるとともに様々な苦難を乗り越えてこられた福島の人々の思いを改めて深く心に刻み、災害の記憶や、教訓を引き継いでいくことの大切さについて、思いを新たにいたします」と思いを寄せられていた。

■大熊町では被災者と懇談
富岡町と同じく、震災後、初の訪問となる大熊町では、3年前に町内で再開した教育施設「学び舎ゆめの森」で小学生の授業を視察されたあと、震災当時、原発の警備員だった男性など被災者とも懇談された。
愛子さまが「1号機とはどのくらいの距離だったんですか」と尋ねられると、当時警備員だった男性は「ええと、500メートルくらいだと思いますね。だから爆発のときは地響きが起きて」と答えると、ご一家は「はああ」と驚かれていた。

ご一家と懇談された土屋繁男さんは「実際のこの復興途中の大熊町に来られてですね、お目にかかれたことは本当にありがたく思っています」と話した。

ご一家は浪江町の道の駅で大堀相馬焼など地元の特産品をご覧になり、福島の復興の歩みに心を寄せられた。

福島テレビ
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