緊迫するイラン情勢によって、各地に影響が出ています。
タイにある世界遺産では、観光客に人気のゾウにも異変が起きていました。
タイの世界遺産「アユタヤ」でFNNのカメラが捉えたのは、路上を歩くゾウの姿。
イラン情勢の悪化が市民の生活を一変させていました。
イランへの攻撃を続けるアメリカのトランプ大統領は、日本時間7日未明に開いた会見で、軍事作戦への協力を巡り「韓国が助けてくれなかった。オーストラリアも助けてくれなかった。他に誰が助けてくれなかったか知っているか?日本だ。日本を北朝鮮から守るのに、5万人もの米兵を駐留させているのにもかかわらずだ」と、日本を批判しました。
また、イランとの停戦協議について、「アメリカ東部時間のあす(7日)午後8時まで猶予を与える。それを過ぎればイランには橋も発電所もなくなる」と延べ、改めて交渉期限を強調し、日本時間の8日午前9時までに合意に至らない場合、橋や発電所を破壊すると警告しました。
対するイランは、一時的な停戦を拒否。
スポーツ副大臣は若者らに向けて、発電所の近くに集まり手をつないで“人間の鎖”を作るよう呼びかけ、発電所への攻撃に抗議するよう訴えました。
燃料価格の高騰は“ほほ笑みの国”タイにも直撃。
日本人観光客にも人気の世界遺産アユタヤでは、遺跡群をゾウに乗って巡るツアーが人気ですが、3月中旬以降、ゾウを勤務場所まで運ぶトラックの燃料が十分に確保できていない事態となっていて、住宅街にある一般道路やアユタヤの遺跡の前では、ゾウが自ら道を進む様子がみられました。
ゾウは毎朝、飼育場所から勤務場所の観光施設まで、約3kmの距離を1時間かけて徒歩出勤していて、車の横を悠々と歩いていきます。
地元住民は「ゾウが歩いている様子を見るのが好きで、食べ物を持っていればあげます」と話します。
施設側はゾウの負担を減らそうと、1日に働くゾウを半数近くに減らしました。
しかし今後、餌の運搬が困難になる可能性もあります。
エレファントパレス・ゾウの管理施設代表:
ゾウ乗りは30年の実績があり、タイ観光の目玉なので閉鎖は考えていません。みんなで協力してコストを削減し、この危機を乗り越えたいと思います。
ツアーは日本円で1人約2500円から。
きょうは日本人観光客も参加していて、「アユタヤの観光に携わっている人たちの生活もかかっていて、1日も早い戦争の終結を祈っています」と話していました。
燃料高騰の影響は移動手段にも及んでいます。
首都バンコクでは、ラッシュ時の渋滞を避けるため、多くの市民が通勤・通学にボートを利用しています。
しかし、燃料価格の急騰を受け、乗り場には運賃改定のお知らせがありました。
きょうから1週間、毎日値上げが続き、3月から合わせると日本円で約45円運賃が高くなります。
利用客からは「とっても困っている。どうすればいいかわからない」「高くならないよう、政府がなんとかしてほしい」といった声が聞かれました。
タイは来週が旧正月で観光シーズンを迎えますが、燃料高騰は人気観光地にも暗い影を落としています。