4月4日、長野県松本市の松商学園高校で学式が行われました。新入生は、2025年度より約130人多い618人。学校にとっても生徒・保護者にとっても国による授業料の「無償化」は大きく影響したようです。
吹奏楽部の演奏と大きな拍手で迎えられた新入生。4月4日、松本市の松商学園高校で行われた入学式です。
新入生代表:
「一生の宝物となるような経験と友情を積み重ねていくことをここに誓います」
2026年度の新入生は普通科と商業科合わせて618人。2025年度から135人も増えました。
新入生はー。
新入生:
「私立高校だからこそ、施設も整っているし、制服もすごくかわいくて憧れだった」
「部活動と勉強を頑張れる学校。文武両道を目指して頑張りたい」
新入生増加の要因の一つが、国による「高校授業料の無償化」です。
2026年度から、保護者の所得制限が撤廃され、私立高校に通う世帯への支給上限額も年間45万7200円に引き上げられました。
学校によりますと、「無償化」が追い風となり、推薦入試の専願合格者が募集定員を上回るなど、人気が高まったということです。
松商学園高校・長野雅弘校長:
「高校無償化の追い風がやっぱり大きかった。私立と公立をフラットの状態でみて、自分を伸ばしてくれるのはどこだろうと選択の幅が広がった、選択の自由の幅が広がったと受け止めるのがいいのではないか」
保護者はー。
保護者:
「進路を考えていた時に、公立も私立も合わせて話し合いをしていたが、無償化の話も学校説明会でもしていただいたので、それも大きかった。(高校選びの)選択肢が広がったと思う」
「姉2人が松商学園で先生方の生徒に対する接し方、進路指導の仕方もよかった。(無償化は)後押しにすごくなる。全然(費用が)違うので」
入学者数の増加により、普通科3クラスが増え合わせて16クラスとなりました。
使用頻度の少なかった教室を活用するなどして人数増加に対応しています。
松商学園高校・長野雅弘校長:
「施設設備面でも十分耐えうることができるし、先生方も、覚悟をもって人数もそろっている。いつも通り1人1人を大切に授業ができると思う」
一方で、学校施設の収容人数にも限りがあり、学校は、2027年度以降の出願基準の見直しなども検討することにしています。
県内では、佐久市の佐久長聖高校や、長野市の長野日大高校でも前の年度より大幅に志願者数が増えていて、「無償化の影響もあった」としています。
一方、3月行われた県内の公立高校の後期選抜試験では、全日制の受験倍率が0.88倍と、過去20年で最も低くなりました。
県教委は、私立の志願者の増加だけでなく、通信制の学校を希望する生徒も増えているとして、「公立校の特色化を進める必要がある」としています。