むこう1カ月の平均気温は平年よりも高い見通しで、東京では今週土曜日に夏日(25度)となる予想も出ています。
4月6日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、ジャーナリストの鈴木哲夫氏が今夏の節電要請をめぐる政府の動きを解説しました。
高市総理は6日午前の参議院予算委員会で、「エネルギー節約や需要抑制につきましては、長期化も見据えて、あらゆる可能性を排除せず臨機応変に対応してまいります」と述べました。
青木源太キャスターは「企業も家庭も『心の準備はしておいてくださいよ』ということかなと思います」と受け止めました。
■「計画停電ではないが…」シミュレーションがすでに始まる
鈴木氏は赤沢大臣周辺への取材をもとに、政府がすでに複数のシミュレーションを始めていると明かしました。
【鈴木哲夫氏】「計画停電みたいに『1日5時間止めますよ』とか、そういうものではないけれども、『できる限り使わないようにしてください』という呼びかけをするとかしないとか、いろんなシミュレーションを始めているのは間違いない」
節電要請があるかないかを左右するのが、中東・ホルムズ海峡の情勢です。
青木キャスターが「ホルムズ海峡が今のままだとまずい」状況なのかを問うと、鈴木氏は「そういうことです」と明言。
「そこをまず見通せるかどうかですよね。そこが改善していけば、そこまでいかなくていい」と続けました。
■毎年繰り返されてきた”後手の夏対策”
鈴木氏が指摘したのは、政府の「夏の暑さ対策」がこれまでも遅れがちだったという構造的な問題です。
「『みなさんクーラーつけましょう、水飲みましょう』と言って、そういうので済まされてきたところがある」と振り返りました。
【鈴木哲夫氏】「この暑さもこれだけ異常で、これからもこんなに暑いんだから、例えば一人暮らしの高齢者は避難所みたいなところで3日間(過ごすなど)。
そういう、もっと踏み込んだ”暑さ対策”も必要だといま言われている」
■「家が一番安全」とは言えない
番組に出演したミッツ・マングローブ氏は「1カ月も前倒しになって、その分、夏も前倒しになるわけじゃなくて、結局また9月に10月ぐらいまでずっと暑いわけでしょ」と述べ、節電対策への危機感を示しました。
【ミッツ・マングローブ氏】「本来、家が一番安全じゃなきゃいけないじゃないですか。でも、こういう暑さ対策とか節電対策で、どこかに避難しなきゃいけない」
鈴木氏も「去年も熱中症ですごい(患者が病院に)運ばれたけども、運ばれた場所が一番多いのは家なんですよ。だから家でクーラーつけてれば大丈夫じゃない」と補足しました。
■自治体任せの限界
青木キャスターが「最近、『クーリングスポット』を自治体が用意したり、大きなショッピングセンターにあったりしますけども、さらにそこから1歩踏み込んだ対応が求められる可能性もありますよね」と問いかけると、鈴木氏は防災取材の経験から、「強制的に図書館を開放しろとかじゃなくて、自主性に任せてる」と自治体間のばらつきを問題視。
「毎年、ここ10年ぐらい毎年、『ことしは、ことしは』と言ってきた」と繰り返す現状に警鐘を鳴らしました。
むこう1カ月の平均気温は平年よりも高い見通しで、東京では今週土曜日に夏日(25度)となる予想も出ています。
本来なら5月下旬ごろの気温水準が、すでに4月に訪れようとしています。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年4月6日放送)