名古屋を訪れる外国人観光客にとって、日本の食文化は大きな目的のひとつ。ラーメンや焼肉、寿司などを求めて来日し、市場での食べ歩きや“食べ収め”まで楽しむ動きが広がっています。
■日本のラーメン目当てに来日
名古屋に来る外国人観光客はどこへ行くのか、セントレアの国際線到着フロアを取材しました。
オーストラリアから初めて名古屋に来たという男性のお目当ては。
オーストラリア人男性:
「ドライブします。富士山に行って桜も見たいです」

名古屋を拠点にレンタカーで静岡へ向かうといいます。ただ、富士山を見に行くなら東京の方が近くて便利な気もしますが…。
オーストラリア人男性:
「東京は忙しい人が多すぎる。だから少し距離を置いて、少し静かにリラックスして過ごしたい」
喧噪を離れたいと、名古屋を選んだといいます。
一方、チェコから来た家族の目的は名古屋城やお寺ですが。もう一つ楽しみにしていることがありました。
子どもたち:
「ラーメン。チェコにも店はたくさんあるけど物足りない」

日本のラーメンに興味を持ったきっかけは、父の影響だといいます。
父親:
「昔アニメや漫画で知った。ドラゴンボール、ダイの大冒険、NARUTOなど、たくさんの漫画でラーメンを食べている」
アニメや漫画に登場するラーメン。日本で本場の味を楽しみたいというわけです。夜には念願のとんこつラーメンを食べ、家族全員大満足。
ほかにも、食べ物を楽しみに来る人は多くいます。
香港人男性:
「食べ物がおいしい。ヤキニク」
香港では日本の炭火焼肉が人気で、名古屋でも食べたいと話します。
■柳橋中央市場で食べ歩き
こうした“食”への関心を背景に、外国人観光客でにぎわっているのが中村区の柳橋中央市場です。
伊勢湾や三河湾で獲れた魚から全国各地の珍味までが揃う“名古屋の台所”です。
中央市場総合食品センター安藤東元社長:
「名古屋駅から徒歩5分で来られるのでツーリストにとって便利。周辺のホテルにパンフレットがあり、それを見て散策に来られる」

駅から近い立地の良さもあり、近くのホテルに宿泊する外国人が朝食を目当てに訪れるケースが増えています。
フランスから来た男性2人組もその一例。朝起きてすぐ見学に訪れました。日本の魚に興味深々で、見たことのない魚を見つけると、スマホで撮影し画像検索していました。
フランス人男性:
「見たことがない、フランスにはない」

さらに、焼き海苔などをじっと見つめます。
フランス人男性:
「フランスは食べ物も魚も種類が少ない。ここはとても豊富で、見たことがない新しいものがたくさんある」
■帰国前に市場で食べ収め
市場は、日本の食文化を間近に感じる“社会科見学”の場としても人気を集めています。
安藤社長:
「旅行者は国へ果物などを持ち帰れないので、その場で食べる」

持ち帰れない海産物や果物を、出国前に楽しむ“食べ収め”の需要も高まっています。
香港から来た親子は刺身を求め、市場内を巡り店を発見。母は握り寿司。娘は海鮮丼を注文しました。

香港人の女性:
「香港は刺身が高い。これだと4000円くらい。でもこの店ではたったの1500円。だから日本に来たらとにかく食べる」
円安も背景に、日本の海の幸は“安くておいしい”。“食”と“体験”を求める外国人観光客の流れは、今後さらに広がりそうです。
